ポーチとノート

著:こまつ あやこ  

発売日 2021/10/28
価格 定価:1,540円(本体1,400円)
ISBN-13 9784065240816
判型 四六
ページ数 210ページ

2019年度の中学入試で最多出題作となった『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』で講談社児童文学新人賞を受賞、『ハジメテヒラク』で第54回日本児童文学者協会新人賞を受賞したこまつあやこ氏、待望の3作目。

未来の机の引き出しに入っているのは水色のノート。中学の頃からその時感じた気持ちをこっそりと綴っていた。そして、もう一つは10歳の時にプレゼントされたのにまだ一度も使われたことがない生理用品の入ったポーチ。
誰にも言えない体の悩みを抱えていた未来がある日恋に落ちて……。

「数日前に、未来ノートに綴った言葉をこっそり思い出す。

 ねえ今は
 同じ制服を着ていても
 いつかはみんな母になる?
 私一人
 取り残されちゃうのかな」  本文より。


埼玉県立浦和第一女子高等学校の生徒さん達からの感想

「この本は性についてだけでなく様々な悩みを持つ人への救急本になれると思う」
「どんなコンプレックスがあってもこれが私なんだよ、あなたとは少しちがうけどこれもなかなかいいじゃない?」
「ドキドキしながら読みました!自分は自分!青春の形もいろいろ!」
「多くの女子が不安に思う、体の成長を支えてくれる本!」
「保健の授業で習ったばかりで、とてもタイムリーな感じがした」
「なかなかオープンに話せない性のことを、やわらかな、でも芯のある筆で書いてあるところがよかった」
「中高生特有の焦燥感に共感」「違う境遇なのにここまで共感できたのははじめて」
「気持ち、伝わってるよ!と鼻の奥がじーんとした」
「性についてあまり考えたことがなかったが高校生のうちに読めてよかった」
「自分のことのようにとらえられて読めた、面白かった」
「生理って大事なんだなと思った。でもやはり面倒でうっとおしい存在です」
「アサエさんのような人が身近にいてくれたら。不安に押しつぶされそうな時に心が軽くなると思った」

1,アサエさんが来る 2,イルカの栞 3,コトバは∞(無限大) 4,暗号じゃなかった 5,猫はイルカに恋をする 6,救急本箱 7,二人の作戦 8,おみやげ 9,私は私なりに大事なことを 10,お泊り女子会 11,似た者親子 12,OK 13,十七歳のプレゼント

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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