【帰省中に注意!】現役小児科医が解説「餅による窒息など年末年始に気をつけたい子どもの事故」

帰省中に起きやすい事故と対策を紹介。現役小児科医テルの「子どもの救急相談室」#13

小児科医:小児科医 テル

帰省で気をつけたい事故は?
テル先生は総合病院に勤務する17年目の現役小児科医。子どもがかかりやすい病気や注意したい事故・身の回りの危険、気になる子どもの発達など、子どもの「もしも!」に備えるママパパ必見のヘルスケア情報をご紹介します。
年末年始、お子さんを連れて帰省するファミリーも多いかと思います。

ただ、いつもと違った環境で予想外の事故に遭う可能性もあります。危険から子どもを守るためのポイントを解説します。

年末年始に多発する、帰省先での事故

階段で遊んで転倒、暖房器具によるやけど、テーブルに頭をぶつけたり、イスから転落、祖父母の薬やハサミなど片付いていないものに手を出すなど、予想外の事故が発生します。

事故予防のための工夫

子どもから目を離さない
家だけでなく、屋外・駐車場でも。車が走行する場所では、大人と手をつないでいても、車の運転手の目には子どもが見えないこともあります。突然予期しない転倒や突然手をふりほどいて走り出すこともあります。人手も多いので、必ずベビーカーやおんぶ、抱っこで子どもを守りましょう。

危ないものを片付ける
普段お子さんのいない環境では、薬やハサミやペンなど、テーブルに出しっぱなしになっていることもあるでしょう。箱にまとめて子どもの手の届かないところに置くなどして一時的に片付けましょう。

危ないところにはガードをつける
階段や暖房器具のまわりなどにはガードをつけ、子どもが勝手に出ていないよう部屋のドアは閉めるなど、危ない場所に子どもが近づかないようにしましょう。
親御さんと祖父母で考えが違うことはよくあります。前もって必要な対策を具体的に考えて伝えておいてもよいかもしれません。家族で協力して、安全に過ごしましょう。

帰省先で近くの小児科や救急センターをチェックしておくと安心です。
年末年始で休診の場合もありますので、困ったときは#8000に電話して相談してみましょう。
家族が集まる席でも注意を

【お餅を安全に食べるために】お正月だからこそ注意

冬に食べる機会の多い、お餅。お餅は粘着性が高く、唾液をすって、飲み込みづらくなります。よくかんだり、かみちぎるのが難しいため、窒息する危険性が高い食べ物です。

とくにお正月は、にぎやかな雰囲気のなか、ついつい食べさせてしまうこともあります。祖父母や親戚、年上のきょうだいなど、普段一緒に暮らしていない人間が、「お正月だし、ちょっとくらいいいだろう」といい加減な気持ちで与えてしまわないよう注意が必要です。

【お餅を安全に食べるために】与えてもよい成長ポイント

お餅を食べるのは3歳ごろと言われていますが、医学的な根拠はなく、年齢よりも大事になるのは、子どもの成長です。
①乳歯がしっかり生えている。
②よくかんで食べることができる。
③親の指示にしたがって落ち着いて食べることができる。

【お餅を安全に食べるために】与え方を工夫する

・お餅はキッチンバサミなどで小さく切っておく
・少しずつ与える、お皿に盛る
・やわらかくなる調理法を選ぶ
・水分をとりながら食べる
・歩きながら食べない
・食事中に驚かさない
子どもが食べやすいよう食べ方をいろいろと工夫し、必ずそばで大人が見守りながら食べさせましょう。
記事監修:小児科医テル、イラスト:原あいみ、写真提供:Fast&Slow/PIXTA(ピクスタ)
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しょうにかい てる

小児科医 テル

Shonikai Teru
小児科専門医

総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInst...

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...