わたしのカレーな夏休み

著:谷口 雅美  

発売日 2024/06/27
価格 定価:1,540円(本体1,400円)
ISBN-13 9784065352366
判型 四六
ページ数 176ページ

食いしん坊で犬みたいに鼻がいい小5のハルカは夏休みに大阪でカレー屋を営む叔父のもとへ。美味しいものだらけの商店街ではワンコイングルメイベントも行われる。商店街に住む少年二人とイベントに出すお店のカレーの新メニューを考え夏休みの自由研究にすることに。

司書の先生、書店員様から絶賛のご感想続々!
美味しそう!とワクワク読むうちに夏休みの自由研究と読書感想文の宿題ができてしまいそう。生きる力、多様性、キャリア教育、食育を楽しくよむうちに学べる。大人たちが子どもたちを対等に扱ってよいものをつくろうとしていくところに感動、子どもと関わる仕事をする者として背筋が伸びる思い。花崎商店街で暮らせば生き辛さを抱える人たちも元気をもらえそう/夏休みになかなか出来ない体験、いろいろな人たちと関わりながら楽しく全力で過ごす3人が素敵、楽しく読めてレシピを見ながら、スパイスカレーを作りたくなること間違いなし。さらにイカ焼き、デニッシュなど、食べたくなることも間違いなし。学校図書館に置きたい一冊。いや、置きます!/「問題を抱えてつまずいた子どもが、親元離れて体験したことで自分を取り戻していく」パターンでなく、直球で「カレーを作りたい!」とまい進する物語は新鮮に思え、とても爽快。誰かに喜んでもらうための「やり直す」は、想いがこもって素敵。丁寧な人付き合いだと思いました。学校でカレーをテーマにブックトークを組んで紹介するのが楽しみです。料理の楽しさや食べる人のことを考えて作る深さが伝わる物語でした。楽しませて頂きました/美味しいがいっぱいで、爽やかな読後感はスパイスの香り。飲食店のメニューを作るって、自分の大好きなものだけ、ただただ好き勝手にはできなくて、ハルカたちはちゃんと考えて作っていくところが素晴らしい。コスト、期限、お得意様、大人の胸を借りるということ、直面するであろう色々な要素がしっかりと詰まっている。辛い現実から甘い優しさまで、それを言った人、してくれた人が「言わないけれど思ってること」「その言葉の実際の意味」を上手に他の人が翻訳言語化してくれているところは、この時期の子どもたちにとって大切だなと感じました。そして、何よりもハルカの食べるシーンがたまらない/特別すごい子だからできているのではなくて、自分にも出来そうだなと思わせてくれるところが良いです。自分が何が好きで、何ができて、ここで何ができるのか、「やりたい、好き」が活きると自ら動きたくなるのですね。悩んだり苦労したりしながらも、子どもも大人もみんなで楽しんで作り上げている場に感動/学校で給食がカレーの日にブックトークを組んでも面白そうだなと思いました。レシピありがまた嬉しいです。「読むとスパイスカレーを作りたくなるよ?」と子どもたちに紹介するのが楽しみです。

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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