行きしぶりの理由は? 「明確な理由はない」ケースも
「子どもに行きしぶりがあった」と回答した保護者に、その理由を尋ねました。
最も多かったのは「友人関係のトラブル」でした。つづいて、「明確な理由はない」「体調不良(腹痛・頭痛・起立性調節障害など)」「保護者や家族と離れることへの不安」が上位に入りました。
友人関係のトラブルや体調不良など、きっかけが比較的わかりやすいケースがある一方で、「明確な理由はない」という回答も少なくありません。アンケートでは、「子どもに理由を聞いても、本人もうまく説明できないようだった」という声も寄せられました。
・子どもが小学校1年生のゴールデンウィークごろに、おたふく風邪にかかりました。回復して登校する際、数日ほど毎朝行きしぶるようになり、理由を聞いても明確にはわかりませんでした。なんとか休まず1学期を終えましたが、長い夏休みを挟んだことで、また行きしぶりが起きるのではないかと心配していました。しかし2学期すぐに始まった運動会の練習が楽しかったようで、その後は朝の「行きたくない」がなくなりました。
このように、当時は子ども自身が理由をうまく言葉にできず、保護者もその背景を把握できなかったというお話も。
・小学1年生のころ、行きしぶりで地域の登校にいつも遅れる娘を「時間を守りなさい」と叱っていました。見かねて班を抜けたところ、自分のペースでスムーズに登校できるようになりました。後日、別の保護者からそのグループ内で男子同士のいじめがあったと聞き、娘はそれを嫌がりながらも言えなかったのだと知りました。当時の事情を知り、娘に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
このケースでは、行きしぶりの背景が当時はわからず、子どもが抱えていた悩みを保護者が知ったのは、しばらくたってからでした。
保護者は「登校を促す」「休ませる」「付き添う」など子どもに合わせて対応
では、子どもに行きしぶりがみられたとき、保護者はどのように対応したのでしょうか。
「お子さんが行きしぶった際、保護者としてどのような対応をとりましたか」と複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「学校に行くよう促した」でした。続いて、「学校を休ませた」「学校に相談した」「一緒に登校し、付き添った」が上位に入りました。
一方、「スクールカウンセラーなど専門職に相談した」と回答した保護者は、ほかの対応と比べて少ない結果となりました。
子どもが登校と欠席を繰り返すなか、どのように対応すればよいのか迷っているという声も寄せられました。
・小学5年生の娘がここ3週間ほど行きしぶりで、登校と欠席を繰り返しています。入学以来ほとんど休まず登校しており、友達トラブルもなかったため、原因や対処法が分からず悩んでいます。無理せず休ませるべきか、頑張らせて行かせるべきか迷う毎日です。現在は病院で体調不良について相談しつつ、朝付き添って登校したり、半日で迎えに行ったり、無理せず休ませたりしながら様子を見ています。
原因が分からない状況で、保護者は迷いながらも、付き添い登校や早退、欠席など、その時々の子どもの様子に応じて対応していました。
また登校できた日も、その後の様子や疲れ具合を見ながら、必要に応じて休ませることを考えているという声も寄せられました。
・登校すれば楽しく過ごせることがわかっているため、半ば無理に登校させる日もあります。帰宅後に本人と話すと「行ってよかった」と言うので、不安が減るのを待ちたいと思っています。一方、学校では気を張って疲れるようなので、ときどき休ませることも考えています。
このように、登校を促すだけでなく、子どもの様子に合わせて休ませたり、登校の仕方を調整したりしている家庭もありました。アンケートではこのほかにも、「休んでもよいことを伝える」「給食の時間から参加する」「学校まで付き添う」「途中で迎えに行く」など、さまざまな対応が寄せられています。
・小学1年生のころは、子どもを無理に登校させる日が続きました。現在は大学へ楽しく通えていますが、あのときの対応が本当に正しかったのかは、いまだにわかりません。
その後、子どもが学校生活を楽しめるようになっても、「あのときの対応でよかったのか」と振り返る保護者もいました。






























