【不登校】の選択肢 子どもの心が動き出す「食育」 学びを変える「横浜きりん学園」(横浜市)の実践

不登校の子の新たな学びの選択肢「学びの多様化学校」 #9 (2/4) 1ページ目に戻る

「横浜きりん学園」の食育を教育の土台にする理由

──まずは、「食育」を教育の柱とする「きりん学園」を設立した経緯をお聞かせください。

森美佐子校長先生(以下、森先生):学校法人森学園は、もともと幼稚園を運営しており、設立者の森秀雄が「食と農を通じて心と身を育む」ことを大切にしていました。その考えのもと、自然豊かな環境と農地を残し、食育は法人全体の理念として根付いています。

小学校からの「学びの多様化学校」は、全国でも非常に少なく、神奈川県では本校のみとなっています。そういった子どもたちが学びを継続できる学校として、大切な役割があると感じ設立に至りました。

学校法人森学園の理事長兼横浜きりん学園校長・森美佐子先生。  写真提供:横浜きりん学園
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森先生:本校は小中一貫教育を行い、4・3・2制を実践しています。小学校から中学校への移行期(特に小6~中1)に不登校が増加・深刻化する傾向があり、この時期をスムーズに支援できる学校が必要だと考えました。

また、食育教育というのは、小学校になると主要教科からはずれてしまいます。不登校になってしまった子たちに、もう1回学びの楽しさを体験してもらえるよう、学びの土台として食育を行っています。

子どもの「行きたい」を引き出す朝活とおにぎり作りの工夫

──朝9時から始まった「朝活」ではどのようなことを行うのですか?

森先生:今日は、おにぎり作りを行いました。梅おにぎりには、学校で収穫した南高梅で作った手作り梅干しを使っています。子どもたちが包丁で梅をたたき、鰹節とあえて握りました。

梅おかか、ゆかり、塩の3種類のおにぎりを作り、みんなで学校近くの農園「トコミドリ広場」で食べました。

森先生:他にも朝活では、プログラミングや映画鑑賞、ボードゲームなど、子どもたちの興味のあることを行っています。サークル活動のようなイメージですね。毎朝、学校生活への導入として取り入れています。好きなことからスタートし、子どもたちが「学校に行きたい」と思えるきっかけになればと考えています。

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