中学入試で知っておくべき「ルッキズム」必読3冊はこれ!

~3冊の本から考える「見た目」と「自分らしさ」〜 (3/4) 1ページ目に戻る

akira

つまり、それがルッキズム ~23の事例と解説~(講談社)

そして、このテーマを理解するために、私が特におすすめしたいのが3冊目、『つまり、それがルッキズム ~23の事例と解説~』(講談社)です。

つまり、それがルッキズム ~23の事例と解説~

つまり、それがルッキズム ~23の事例と解説~

前川裕奈(著) ウィルソン麻菜(著)

発売日:2026/07/09

価格:本体1700円(税別)

前の2冊が物語だったのに対し、こちらはルッキズムそのものを正面から解説する入門書です。

著者の前川裕奈さんとウィルソン麻菜さんは、自身も外見のことで傷ついた経験を持ち、学校や企業でルッキズムについて講演を続けています。

だからこそ、机上の理論ではなく、私たちの日常の言葉で語られています。


「かわいいと言われるのは、本当にうれしいこと?」
「自分のためにきれいになるのは、いいことじゃないの?」
「『推し活』もルッキズムになるの?」

そんな誰もが一度は感じたことのある「モヤモヤ」を、23のマンガ形式の事例で取り上げ、一つひとつ丁寧に解説しています。

あだ名、SNS、自撮り、教室での何気ない一言……。どれも身近なテーマばかりで、「これ、自分にもあった」と感じる人も多いはずです。

特に印象に残ったのが、エピソード13「日常に潜む“いじり文化”」です。

学校や友達同士では、「いじりだから」「冗談だから」と軽く流されてしまう言葉があります。しかし、その「いじり」は、本当に相手も笑えているのでしょうか。

本人は傷ついていても、「空気を壊したくない」「気にしすぎと思われたくない」という気持ちから笑って受け流しているだけかもしれません。

このエピソードは、「悪気がなければ許される」という問題ではなく、相手がどう受け止めたのかという視点の大切さを教えてくれます。

ルッキズムは特別な差別や誹謗中傷だけではなく、日常の何気ない一言や「みんな言っているから」という雰囲気の中にも潜んでいるのです。

もう一つ、強く印象に残ったのが、エピソード15「あだ名や『○○に似てる』と言うこと」です。

教室で子どもたちと接していると、このテーマは決して特別なものではありません。むしろ、どこの教室でも起こり得る、そして実際に起きている問題だと感じています。

あだ名をつける側には悪気がなくても、呼ばれる側は「本当は嫌だけど、言い出せない」「空気を壊したくないから笑っている」ということがあります。

子ども同士だからこそ、冗談や「いじり」として流されてしまうことも少なくありません。

しかし、その何気ない一言が、相手の心に長く残ってしまうこともあります。

だからこそ、このエピソードを読んで、「これは教室でも一度立ち止まって考えてみたいテーマだ」と強く感じました。

子どもたちだけでなく、大人も含めて、「相手はどう感じるだろう」と想像することの大切さを改めて教えてくれるエピソードです。

人の価値は、見た目だけで決まるのだろうか?
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