
2027年「中学入試」受験国語を最速予想! 大手進学塾講師が厳選した出題候補の「児童書5選」
大手進学塾の現役教室長・akira先生が予測 ~2027年の中学入試国語・出題最速予想~ (3/3) 1ページ目に戻る
2026.06.25
大手進学塾 現役教室長:akira
『春の雨にぬれて、獅子はおどる』
『春の雨にぬれて、獅子はおどる』は、第27回ちゅうでん児童文学賞大賞を受賞。「地域文化」「伝統芸能」「居場所探し」をテーマにした青春児童文学です。
獅子舞という題材の珍しさがまず魅力的。一方で物語の中心にあるのは、「自分はここにいていいのか」という、とても普遍的な悩み。ちゅうでん児童文学賞の大賞作というお墨付きも、出題校の目に留まりやすく、情景描写も美しく、心情描写とのバランスも良い。問題を作りやすそうな作品です。
『君の火がゆらめいている』
『君の火がゆらめいている』は、第72回青少年読書感想文全国コンクール・中学校の部課題図書。発達障害のある双子の姉をもつ葉澄が主人公。家族を大切に思う一方で、自分の気持ちをずっと後回しにしてきた日々に、少しずつ心が揺れ始めます。
テーマは、障害のあるきょうだいをもつ「きょうだい児」の葛藤と成長。家族を愛しているからこそ生まれる、複雑な感情。その揺れが、丁寧に、でもちゃんとリアルに描かれています。
派手な展開はありません。でも、主人公の気持ちの変化がとても読み取りやすい。「なぜここで傷ついたのか」「何があれば楽になれたのか」を、自然と考えながら読める作品です。
前述のとおり最近の入試では、「正解がひとつではないテーマを、自分の言葉で考えさせる問題」が増えています。この作品はまさにそのタイプ。「家族とは何か」「自分らしく生きるとはどういうことか」を、押しつけがましくなく問いかけてくれます。読み終えたあと、自分と周りの人との関わり方を、もう一度考えたくなるはずです。
「これなら読める一冊」を見つけたら大勝利!
全部を読まなくても構いません。まずは「ちょっと気になるな」と思った一冊からでOK。読書は、特別な入試対策ではありません。
でも、今の物語に触れることは、確実に読解力の向上へつながっていきます。もしかすると今書店で手に取ったその一冊が、来年の入試本番であなたを助けてくれるかもしれません。
もし読書が苦手なら、まずは『成瀬は都を駆け抜ける』を手に取ってみてください。きっと「読書って意外と面白いじゃん」と思えるはず。そして、「これなら読めるかも」という一冊に出会えたら、それはもう立派なスタートです!
本好きのお子さんなら、『中三・ラプソディ』と『春の雨にぬれて、獅子はおどる』は要チェック!
また、書店に行ったら、ぜひ児童書コーナーを覗いてみることもお忘れなく。さあ、読書を味方につけて、次の入試本番で笑うのはあなたです。
文/akira
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akira
学生時代から塾講師として中学受験指導に携わり、大学卒業後は塾業界に就職。2023年、関東圏にある現在の教室に室長として就任。保護者や生徒に対するきめ細かいコミュニケーションを重視した教室運営を行うことにより、御三家をはじめ、早稲田、渋谷幕張の合格者数は高い進学実績がある。SNSでも独自の学習指導法を公開している。保護者はもちろん、塾関係者からもそのノウハウに注目が集まっている。 X(旧Twitter):@AArukikata
学生時代から塾講師として中学受験指導に携わり、大学卒業後は塾業界に就職。2023年、関東圏にある現在の教室に室長として就任。保護者や生徒に対するきめ細かいコミュニケーションを重視した教室運営を行うことにより、御三家をはじめ、早稲田、渋谷幕張の合格者数は高い進学実績がある。SNSでも独自の学習指導法を公開している。保護者はもちろん、塾関係者からもそのノウハウに注目が集まっている。 X(旧Twitter):@AArukikata