
【鎌倉】ゆっくりした空間で贅沢な絵本の時間を 〔絵本専門士〕が紹介する「一軒家絵本屋さん」
絵本専門士・日下淳子がご案内! 【鎌倉編①】 (2/2) 1ページ目に戻る
2026.09.17
絵本専門士:日下 淳子
「雪ノ下ことり文庫」
鎌倉駅から北鎌倉方面へ坂道を上がる途中、レンガ造りの小路を入った場所にある絵本店「雪ノ下ことり文庫」。
オープンしてまだ1年ほどの新しいお店で、家の裏手にまわり、お庭を臨む小上がりのスペースが入り口になっています。
散歩中に看板を見つけて、ここはなんだろう? とふらりと入る方も多いといいます。
靴を脱いで入ると、看板猫のニボシちゃんとエボシちゃんに迎えられ、素敵なインテリアとたくさんの絵本に囲まれたお部屋が!
「絵本を無理にすすめるより、ほっとできる居心地のいい場所を目指しています」と、オーナーの武上久美さん。
赤ちゃん連れでもゆっくり絵本を選べる貴重な空間です。
もともとは、武上さんのご主人が定年後にカフェを開きたいと準備していた空間。亡くなったご主人の思いを少しずつ形にしながら、不定期で本屋さんとして開いたのが始まりだといいます。
身近な人を失った経験から、グリーフケアの絵本も多く扱い、心がぽっと温かくなる本や、表紙を見て惹かれる絵本を丁寧に選んでいます。
購入した絵本に包装をお願いすると、オーガンジーのバッグにリボンをかけた素敵なプレゼントにしてくれます。
ゆったりとした時間が流れていて、絵本を眺めながらつい長居をしたくなってしまう場所。イベントやワークショップも不定期で開催し、お庭に小さな小屋を建てて「ひとはこ本屋さん(オーナーを募ったシェア本屋)」も始める予定です。
忙しい毎日の中でほっとひと息つきたいときに訪れたい絵本屋さんです。
【雪ノ下ことり文庫でおすすめの絵本】
1冊目:『えほん ごはんのこころ』
「いただきます」「ごちそうさま」の感謝の心を、温かい絵を通して伝えていく絵本で、英文がついたバイリンガル絵本です。
「こんなにおしつけがましくなく、ご飯への感謝を伝えられる本はみたことがない!」と武上さん。おいしそうでちょっと懐かしい食卓に惹かれます。
2冊目:『くらげのパポちゃん』
かこさとしさん幻の遺稿『くらげのパポちゃん』を、孫の中島加名さんにより絵本化した一冊。戦死した父親に息子である少年の成長を伝えたくて、かわいいパポちゃんが海を渡る物語です。
戦争の暗く怖いページばかりでなく、いろいろなやさしさに触れながら読み進められるよう工夫されています。「二度と戦争は起こしてはいけない」という平和へのメッセージが込められています。
3冊目:『ねえさんといもうと』
世界的絵本作家・シャーロット・ゾロトウさんと、国内でも人気の絵本作家・酒井駒子さんがコラボした名作。
いつもお姉さんが面倒を見てくれていた小さい妹が、ふとしたことから成長していく様子を丁寧に描いています。日常の何気ない幸せにはっとさせられます。
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鎌倉の絵本屋さん、「雪ノ下ことり文庫」、いかがでしたか? 素敵すぎる空間に、ぜひうっとりしに行ってくださいね。次回は北鎌倉駅近くにある文化的な独立系書店「北鎌倉文庫」と、しかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」をご紹介します。お楽しみに。
撮影・取材・文/日下淳子
鎌倉の絵本屋巡り2回目を読む。※2026年9月18日よりリンク有効
↓「立川の絵本屋さん巡り」は2026日9月19、20日公開予定。公開日よりリンク有効。
































日下 淳子
絵本・教育ライター・絵本専門士。 出版社での雑誌編集者を経て、絵本と子育て、暮らしを中心に編集・執筆を行っている。現役の音楽教室講師でもあり、保育士経験があることから、親子関連の企画、運営にも携わっている。 https://ehon-press.amebaownd.com/
絵本・教育ライター・絵本専門士。 出版社での雑誌編集者を経て、絵本と子育て、暮らしを中心に編集・執筆を行っている。現役の音楽教室講師でもあり、保育士経験があることから、親子関連の企画、運営にも携わっている。 https://ehon-press.amebaownd.com/