重要なのは「足がつくこと」 おしっこ・うんちが出やすい「正しい姿勢」とは
大熊先生に、トイトレの成功に近づくトイレ環境や正しい姿勢について教えていただきました。
<環境>
⚫補助便座を使う:子どもの小さな体が便座に落ちそうになると、怖くてリラックスできません。
⚫踏み台(ステップ)を設置する:足が宙ぶらりんだと、お腹に力が入りません。しっかり足がつく高さの台を用意しましょう。
<姿勢>
⚫足をしっかり床(踏み台)につける:体が安定し、恐怖心が和らぐ。しっかりといきめる。
⚫「考える人」のような前傾姿勢:直腸から肛門への動線がまっすぐになり、スムーズに出る。
大熊先生:理想的な姿勢は、足がしっかりと床(踏み台)につき、座ったときに少し膝が腰より上に上がっている状態です。いわゆるロダンの「考える人」のような姿勢ですね。
この姿勢になると、直腸と肛門の角度がまっすぐになり、腹圧がしっかりとかかって、うんちが最も出やすくなります。
トイレに行けた、座れただけで100点!
いっちー
トイトレが進まないと、つい親も落ち込んでしまいますよね。親子で前向きに取り組むための工夫を教えてください!
大熊先生:大切なのは結果ではなく「行動」をほめること。トイレに行って、便座に座れたら、それだけで大成功、100点満点です。
トイレの壁にお気に入りのキャラクターを貼ったり、明るい雰囲気にしたりして、まずは「座れたね」「トイレまで来られたね」とほめる。そうやって「できたという自信の貯金」を少しずつ子どもの心に貯めていってあげてください。貯金が貯まれば、ある日突然、自然とできるようになります。
他の子と比較するような「みんなできているよ」という声がけは避け、「パパもママもここでしているよ」「大きくなったらここでスッキリするんだよ」と、ポジティブなイメージを伝えてあげると良いと思います。
「夜のおむつ」は昼のトイトレとは全くの別物!
最後に、多くの親御さんが悩む「夜間のおむつ」について教えてもらいました!
大熊先生:お昼のトイトレと、夜のおむつ外れ(いわゆる夜尿症に関わる部分)は、完全に別次元のものだと思ってください。
お昼のトイトレは、脳で尿意を感じて、意識的に筋肉をコントロールする練習です。しかし夜間は、おしっこを濃くして量を減らす抗利尿ホルモンがしっかり分泌されているか、そして朝まで膀胱という風船を大きく広げて溜めておけるか、睡眠の深さという自律神経やホルモンのコントロール(無意識の領域)の話になります。
本人の努力や親のトレーニングでどうにかできる部分ではないので、夜間にお漏らしをしてしまっても、絶対に怒ったり指摘したりしないであげてください。
昼間はできるのに……と思うかもしれませんが、身体のシステムが違うのです。「朝まで濡れずに過ごせたらラッキー」くらいの気持ちで、夜は安心しておむつに頼りましょう。
【大熊先生から読者の皆さんへメッセージ】
大熊先生:じつはこのお話をいただいてから取材の日まで、私は小さな違和感を感じていました。その正体は、「トレーニング(訓練)」という言葉でした。
「トレーニング」という言葉には、「努力でなんとかなりそう」「積み重ねれば克服できる」というニュアンスがありますよね。しかしトイレとはそのようなものではありません。何度も失敗するのは当たり前。
進捗はあまり気にせず、便秘などのトラブルがあれば気軽に小児科を頼りながら、一歩進んで二歩下がるくらいのゆったりとしたペースで、我が子の成長を見守ってほしいと思います。
【ボンボンアカデミーいっちー&なるが、小児科医・大熊先生に取材する記事の後編では、「トイトレ応援ソング」制作のために、トイトレ難関の「うんち」や外出時の悩みに迫ります。心を軽くする先生の言葉や楽曲誕生の裏側をご紹介。どうぞお楽しみに!】
♪カモン!でるかもん〈振り付き〉【ボンボンアカデミー オリジナルソング】
取材・文/小川聖子
撮影/市谷明美
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小川 聖子
東京都出身。アパレル系企業に勤務したのちライターに。雑誌やWeb系メディアにてファッション関連記事や人物インタビュー、読み物記事の構成や執筆を行う。長男はついに成人、次男は中学生に。1日の終わりに飲むハイボールが毎日の楽しみ。
東京都出身。アパレル系企業に勤務したのちライターに。雑誌やWeb系メディアにてファッション関連記事や人物インタビュー、読み物記事の構成や執筆を行う。長男はついに成人、次男は中学生に。1日の終わりに飲むハイボールが毎日の楽しみ。

































