ディズニー通なら常識? パークのレストランの味わい深い〝物語″

食べる楽しみだけじゃない!パークを効率よく最大限に楽しむ鍵はレストランにあり!

ディズニーファン編集部

アトラクションを体験し、買い物をして、エンターテイメントを満喫して……。パークに行ったら、見たいもの、買いたいもの、体験したいことがたくさんありますよね。

でも、あたりまえですが、パークで過ごせる時間は開園から閉園までと限られています。そんな中、少しでも効率よく動きたい、めいっぱいエンジョイしたい、というかたに、今、注目されているパークでの過ごし方についてお話します。

パークで一日を快適に過ごすための大切なポイントは、実は「レストラン選び」にあるということなんです。

パーク内のレストランは、ハラペコのお腹を満足させることはもちろんのこと、休息スポットとしても重要です。夏ならば「涼」、冬ならば「暖」をとり、ここでたっぷりと元気が補給できます。また、食事の時間帯を活用して、このあとのスケジュールを練ることも、効率よく動くためには大切です。だからこそ、レストランや食事の時間は確保しておきたい!

「プライオリティ・シーティング」

おすすめは「プライオリティ・シーティング」を利用するということ。

これはあらかじめインターネットで対象のレストランを予約しておくと、決まった時間に優先的にレストランで席が確保できるというもの。食事の時間や場所が決まっていれば、その前後のスケジュール管理がしやすいのはいうまでもありませんね。

ランチが12時~13時でなくてもいいのです。「15時になれば、あのレストランでゆっくり食事ができる」ことが事前にわかれば、ワゴンのスナックで空腹調整したり、店のメニューを思い浮かべて心の空腹調整も可能なのです。

ちなみに「プライオリティ・シーティング」が実施されているレストランは、一部ブッフェサービスやカウンターサービスのレストランもありますが、多くはテーブルサービスのレストラン。このタイプは、席で注文できて、料理もキャストがテーブルまで運んでくれます。ラクなうえに、それ以外のタイプに比べて、広々としたスペースでゆったりとくつろぐことができるんです。

万一、「プライオリティ・シーティング」が実施されているレストランに、食べたいメニューがなかったり、予算と合わなかった場合は、座席数の多い店や、テラス席が充実しているレストランへ行くのもおすすめです。

例えば東京ディズニーランドであれば「トゥモローランド・テラス」、東京ディズニーシーならば「ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ」など。キャパがある分、比較的スムーズに座ることができます。

「トゥモローランド・テラス」は、パーク内最大規模の座席数を誇るレストラン。テラス席も充実。(C)Disney
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パークを満喫するためのコツをもうひとつだけ。パークのレストランのお楽しみは、食べることだけじゃない!って知っていますか? 実はそれぞれのレストランには知る人ぞ知る、バックグラウンドストーリーが存在しているのです。食事をしながら、その物語を頭に想い浮かべれば、楽しさも倍増。いっしょにいる人に教えてあげたら、ちょっぴり注目されるかも。

東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、ディズニーホテルの全レストランのメニューをまとめた『東京ディズニーリゾート レストランガイドブック2022』から、ディズニーファン編集部が、レストランの料理をさらにおいしく、食欲を盛り上げてくれるストーリーを紹介します。

※この記事は2022年3月8日刊行の『東京ディズニーリゾート レストランガイドブック2022』の内容に基づいており、情報は掲載時から変更される場合があります

「へぇ~」、思わず感動! このレストランって、こんな物語があったんだ……

まず、東京ディズニーランドで、ぜひ行きたいのがアドベンチャーランドにある「ブルーバイユー・レストラン」。

ここは19世紀半ばのアメリカ・ニューオーリンズをテーマにしたお店です。店内に入っていちばん驚くのが店内の設定が〝夜″だということ。一般的なお店は陽光が差し込む明るいダイニング……、なんていうことが多いですよね。

ところがこのお店は、頭上に星空が広がり、青い入り江(ブルーバイユー)のそばにテーブルが並んでいます。揺らめくランプの灯りのもと、贅沢なコース料理を食べながら、ロマンチックな雰囲気に浸れるのです。

ニューオーリンズの大邸宅では、今まさにガーデンパーティーが行われています。食事をしているあいだは、パークの中にいることさえ忘れてしまいそう!
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また、子どもたちが喜びそうなのが、カレー専門店の「ハングリーベア・レストラン」。

〝腹ペコくまさん″という店名の通り、お腹をすかせたゲストにぴったりな、ラージサイズのカレーが人気です。ここは西部開拓時代の街並みがテーマになったお店。なんとダイニングエリアごとに酒場や理髪店、保安官事務所、留置場などのようなユニークな造りになっています。ここで食事をすれば、西部の時代にタイムスリップした気分に!

「ハングリーベア・レストラン」にある、鉄格子に囲まれた留置場のようなダイニングエリア。食事の合間に、記念写真を撮るのも楽しい!
(C)Disney

東京ディズニーシーのレストランにも、ユニークなバックグラウンドストーリーを持つレストランがあります。和食のお店「レストラン櫻」もそのひとつです。

オーナーは19世紀後半に日本から移住したタナカ一家。漁師である父親は、アメリカの友人たちからチャーリーという愛称で呼ばれていました。倉庫のような店内は「リバティ・フィッシュマーケット」を改装して作られたもの。だから今もダイニングには、魚介の卸値が書かれたボードや、魚の重さを量る秤がそのままの状態で残っています。

東京ディズニーシー唯一の和食店「レストラン櫻」。フィッシュマーケットは、新鮮な魚が獲れるニューヨークの波止場にありました。
(C)Disney

さあ、そしてニューヨークの街から時代も場所も大きく変わって、ロストリバーデルタ。ここは1930年代の中央アメリカ、カリブ海沿岸が舞台になっています。

その中にある「ユカタン・ベースキャンプ・グリル」は、遺跡発掘調査をする考古学者のためのベースキャンプ。考古学者たちが作っていた料理が評判となり、その場所をそのままレストランにしたというバックストーリーがあります。お店の中には多くの作業道具が並び、外には発掘中の遺跡を見ることができます。

テント張りの天井や、むき出しの柱がベースキャンプ感満載なダイニング。耳をすませば、考古学者たちの息遣いが聞こえてきそうですね。
(C)Disney

このほかにも、東京ディズニーランドにはディズニー映画『美女と野獣』の世界がモチーフになった「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」や、東京ディズニーシーには、海底世界のレストラン「セバスチャンのカリプソキッチン」など、楽しいストーリーを持ったレストランがまだまだたくさんあります。

『東京ディズニーリゾート レストランガイドブック2022』では、東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、ディズニーホテルの全レストランを紹介。約350のメニューが掲載されています。

レストランにまつわるストーリーのほか、シェフのスペシャリテやキャストが好きなあのメニューなど、楽しいコラムも盛りだくさん! パークに持って行って活用するのはもちろん、お出かけ前の計画を立てる際にも最適。パークの食事時間が今まで以上に楽しくなることまちがいなしの一冊です。

東京ディズニーリゾート レストランガイドブック 2022-2023
東京ディズニーリゾートの最新レストラン情報を丁寧にリポート。パーク内のどこにいても、食べたい、飲みたい一品が見つかる決定版!
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でぃずにーふぁんへんしゅうぶ

ディズニーファン編集部

ディズニーのオフィシャルマガジンとして、東京ディズニーリゾートの最新情報をはじめ、 ディズニーアニメ、新作映画、音楽、ゲーム、キャラクターグッズなど、ディズニーに関する最新情報を掲載する月刊誌。 毎月25日頃発売。1990年創刊。Instagram

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