「赤ちゃんの便秘」 受診のチェックポイントとケア方法を小児科医が解説

「0・1歳児の赤ちゃんのホームケア」#1「便秘」

小児科専門医・アレルギー専門医:岡本 光宏

イラスト/オヨネ
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機嫌が悪かったり、なかなか泣きやまなかったり……。赤ちゃんの様子がいつもと違うとママパパは心配になりますよね。

そこで、赤ちゃんの体調不良のときにチェックしておくポイントや、家庭での対応、受診の目安などを「おかもと小児科・アレルギー科」院長・岡本光宏先生にお聞きしました。

1回目は、赤ちゃんの便秘についてです。

「子どもの医療・健康」がテーマの記事は、当サイト「講談社コクリコ」で定めた指針に基づき、専門家・有識者に取材し、掲載しています。詳しくは「子どもの医療」記事:取材・掲載の指針ページをご覧ください。

(全11回の1回目。#2「下痢」#3「発熱」#4「服薬」#5「鼻水・鼻づまり」#6「嘔吐」#7「食欲がない」#8「家の中の危ない場所#9「溺水・打撲・誤飲」#10「切り傷・すり傷」#11「やけど」※公開時よりリンク有効)

兵庫県三田市にある「おかもと小児科・アレルギー科」院長・岡本光宏先生。日本小児科学会小児科専門医、認定小児科指導医、日本アレルギー学会アレルギー専門医。新生児から思春期の心の疾患まで、幅広く診察している。

毎日出なくても便秘ではない

赤ちゃんのうんちは毎日出なくても、便秘とは限りません。排便のペースは個人差があり、1日に数回出る赤ちゃんもいれば、2~3日に1回の赤ちゃんもいます。

「毎日うんちが出るか」ではなく、うんちをするときに激しく泣く、赤ちゃんのおしりから血が出るなどの症状があれば便秘です。

「赤ちゃんが困っているかどうか」がポイントです。お腹がカチカチに張って苦しそうでなければ、基本的に様子を見て大丈夫です」(岡本先生)

母乳のみの赤ちゃんはうんちが減る理由とは??

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