ドロドロ靴下も怖くない! お洗濯マイスター流「泥汚れの落とし方」

お洗濯マイスター・大貫和泉さんに教わる「子ども服の洗濯術」#2「泥汚れ」

お洗濯マイスター:大貫 和泉

広範囲のしつこい泥汚れは「つけ置き洗い」

汚れが広範囲で、しかも頑固で落ちにくい……。そんなときはつけ置き洗いがおすすめです。

水5リットルに洗濯1回分(水30リットル分の洗濯に使う分量)の洗剤を加えた洗剤液をつくり、そこに衣類を入れてしばらく放置します。30分〜2時間ほどつけ置きしてから、洗濯機に洗剤液ごと入れ、そのまま洗濯してください。

洗剤液につける時間は30分〜2時間。あまり長時間つけると衣類が傷んでしまうので気をつけて。 写真提供:ライオン株式会社 生活情報サイト「Lidea」

スニーカーの泥汚れも「前処理」がカギ

服や靴下だけでなく、スニーカーも泥だらけ……。そんなときは服と同じ要領でスニーカーも洗ってしまいましょう。布やメッシュ素材のスニーカーなら、服と同じ衣料用の洗剤で洗えます。ただし、天然皮革や合成皮革を使用した靴は洗えないので、洗う前に必ず素材をチェックしましょう。

スニーカーも衣類と同じように、水でぬらす前に洗剤液もしくは部分洗い洗剤をつけて洗うのがコツです。

〈布やメッシュ素材のスニーカーの洗い方〉

①泥や砂をブラシで落とし、中敷きや紐をはずす

乾いた状態のスニーカーをシューズ用ブラシでこすり、泥や砂を落とします。靴底の泥も忘れずに落として。濡れた泥がついている場合は、乾かしてから落としましょう。中敷き、紐をはずし、ベルクロタイプのものは着用時のようにベルクロを貼り合わせた状態にしておきます。

シューズ用のブラシで泥や砂を落とします。 写真提供:ライオン株式会社 生活情報サイト「Lidea」

②洗剤液をつけてこすり洗いする

2リットルの水に高濃度の液体洗剤を小さじ1/3程度溶かして洗剤液をつくり、それをスニーカーにつけてシューズ用ブラシ(メッシュ素材の場合はスポンジなど)でこすり洗いします。スニーカーを水でぬらす前に洗剤液をつけるのがコツ。洗剤液の代わりに、泥汚れ専用の部分洗い洗剤を使ってもOKです。

スニーカーの外側だけでなく内側も同じように洗いましょう。中敷きも同様にブラシでこすり洗いを。紐は洗剤をつけ、手でこすり合わせるようにして洗います。 写真提供:ライオン株式会社 生活情報サイト「Lidea」

③ゴム部分はメラミンスポンジでこする

靴底のゴム部分は、ブラシでゴシゴシこすると傷んでしまうので、軽く水を含ませたメラミンスポンジでこすってきれいにしましょう。

ゴム部分はメラミンスポンジでこすって汚れを落とします。 写真提供:ライオン株式会社 生活情報サイト「Lidea」

④水ですすぎ、水気をとる

ブラシやスポンジでこすりながら、きれいな水で十分にすすいで洗剤を落とし、乾いたタオルなどでスニーカーを包んで水気をとります。

きれいな水で十分にすすいでから水気をとります。においが気になる場合は、消臭・防臭効果のある柔軟剤を溶かした水にスニーカーを浸し、数回軽く押してから水気をとります。 写真提供:ライオン株式会社 生活情報サイト「Lidea」

⑤陰干しする

形を整え、陰干しします。

肩の部分を曲げた針金ハンガーにつま先をひっかけるようにして干すと、水切れが早くなり、短時間で乾きます。 写真提供:ライオン株式会社 生活情報サイト「Lidea」

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泥や砂の汚れは最初に洗剤をつける! これを知っていれば、砂遊びや運動会の練習でドロドロになった衣類の洗濯も怖くありませんね。

#3では「クレヨンや絵の具の汚れ落とし」のコツを伝授してもらいます! お楽しみに。(#3はこちら。公開日までリンク無効)

取材・文/三村 泉

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おおぬき いずみ

大貫 和泉

お洗濯マイスター

ライオン株式会社お洗濯マイスター。消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士、健康予防管理専門士。洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わる。2児の母親としての経験と長年の研究活動を融合し、主婦・母親・女性目線で日々のお洗濯に役立つ情報を伝えている。

ライオン株式会社お洗濯マイスター。消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士、健康予防管理専門士。洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わる。2児の母親としての経験と長年の研究活動を融合し、主婦・母親・女性目線で日々のお洗濯に役立つ情報を伝えている。