今回は、「食中毒」の症状を細菌別に解説します。
「食中毒」とは
原因は80%以上が細菌性で、細菌あるいは細菌が産生した毒素を含む食品を食べることによって発生します。
【O-157などの病原性大腸菌】
【症状】激しい腹痛、嘔吐、下痢、血便など。子どもや高齢者は重症化する場合があります。
O-157は、主に牛の腸内に生息している細菌です。全く症状がないものから軽い腹痛や下痢のみで終わる場合もありますが、子どもや高齢者が感染すると、腎機能や神経学的障害などの後遺症を残す可能性もあります。
【カンピロバクター】
【症状】下痢、腹痛、発熱、悪心、 嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感。
子どもや高齢者は重症化する危険性もあります。 また、感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合もあります。
【ブドウ球菌】
【症状】悪心、嘔吐、下痢など。
にぎりめし、寿司、肉、卵、乳などの調理加工品、菓子類など、さまざまな食品が原因食となる可能性があります。
【腸炎ビブリオ】
【症状】激しい腹痛、下痢、発熱、はき気、嘔吐を起こす場合もあります。
【サルモネラ】
【症状】腹痛、下痢、おう吐、発熱(38℃~40℃)。
鶏、豚、牛などの動物の腸管や河川、下水など自然界に広く分布しています。汚染を受けた食品の摂取により起こり、高熱を発するのが特徴です。
【ノロウイルス】
【症状】嘔吐、下痢、腹痛。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。子どもや高齢者は重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせる危険性があります。ノロウイルスはアルコール消毒がきかず、しっかりと石鹼+手洗いが有効です。
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
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小児科医 テル
総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInstagramを中心にSNSで、子どもの健康について情報発信している。 Instagram:https://www.instagram.com/shonikaikuji/ YouTube:https://www.youtube.com/@shonikaiTERU
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