2021.07.21

はまぎしかなえの絵本『おじいちゃんの ふしぎなピアノ』制作日記

第38回 講談社絵本新人賞受賞からデビューまで 第6回「まっかっかの色校正!」

著者:はまぎしかなえ

※この記事は、講談社絵本通信(2017年6月)掲載の記事を再構成したものです。

みなさま、こんにちは。
夏らしい日も増えてきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

このたび、ついに必要な絵をすべて提出し終わったので、色校正をするため京都から東京へ行ってきました!

事前に表紙や中身のデザインを見せていただいてはいましたが、実物を見るのをすごく楽しみにしていました。講談社の入り口前にて(エ)さんと合流、いよいよ色校とご対面です!

うわ~! 本になってる~~!!(大感動!)

当日夢中になりすぎて写真を撮り忘れたので、この度は自宅で撮り直した写真を使っています。せっかくの臨場感が写真で台無し……?

表紙も帯も、文字が入るとすごくかっこよくて、原画がより引き立てられたような印象です。しかも帯(背も後ろもあります)やリード文(表紙の折込部分に書かれた文章)にもすごくいいことばかり書いていただいて感無量……!
デザイナーさん、(エ)さん、本当にありがとうございます!

歴代の受賞作も帯に並んでいます。うれしいなあ…!

見返しもさわやかです!

ひと通りゲラを見たところで、さっそく色校を開始です。

色校は原画と印刷物を見比べて、修正箇所を検討する作業です。全体的に明るすぎないか、赤み強すぎないか、チェックします。

すると、さっきまで興奮していて気づかなかった原画のアラが見えてくる、見えてくる! 小さなゴミや、パステルの粉汚れ、塗りムラなど、バッチリ印刷に出ていました。そして次は、大量に赤字をいれていきます!
(印刷所のみなさま本当にご迷惑をおかけいたします…。)

自分の作業の速さや丁寧さがいろんな人に影響することを考えて、もっと隅々まで気を配って描かないといけないなぁ、と赤字を入れるたびに反省しました。

画面いっぱいに赤字が……。

このとき一緒に、原画の矛盾(描き忘れ、色違いなど)やネームの修正も教えてもらいます。

反省点もたくさんあったのですが、(エ)さんとわいわいお喋りしながらやる色校はとても楽しかったです! なにより出来上がった表紙を見た瞬間に、いよいよ出版するんだなぁと改めて感じました。


このあと2回目の色校をしたら晴れて校了です。受賞からの長い道のりが無事終わりそうで、安心したような、寂しいような……。

みなさまに書店で手にとっていただけるよう、あとすこしですが頑張ります。

こちらができあがった絵本です。

『おじいちゃんの ふしぎなピアノ』
作:はまぎしかなえ 講談社

著者紹介

はまぎしかなえ

1992年、福井県生まれ。絵本作家。
子どものころから絵やお話をかくのが好きで、
美術の仕事に就くことを志す。
京都市立芸術大学大学院美術研究家ビジュアル・デザイン専攻修了。
現在はCGデザイナーとして活躍しながら、絵本制作にとりくむ。
2015年『へいのむこうのおともだち』で第37回講談社絵本新人賞佳作受賞。
2016年『ピアノ』で第38回講談社絵本新人賞を受賞し、
『おじいちゃんの ふしぎなピアノ』として刊行、デビュー。