2021.11.26

11月26日 ウルトラマンマックスが脚本家に? 実相寺昭雄監督作

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 11月26日(2005年)

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「11月26日」(2005年)。夢と現実が交錯する不思議なエピソードが放送されました。
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脚本家・蓮沼となったカイトが見つけた『ウルトラマンマックス』の脚本
©️円谷プロ

2005年7月2日より放送が開始された『ウルトラマンマックス』は、M78星雲からやってきたウルトラマンマックスが対怪獣防衛チームDASHの隊員トウマ・カイトと一体化。平成になってからのTVシリーズではほとんど見られなかった、過去の人気怪獣の再登場が積極的に試みられた作品です。

さて、ウルトラマンシリーズには、「フィクションの存在としてのウルトラマン」が作中に登場するストーリーが複数制作されています。

例えば、『ウルトラマンティガ』第49話「ウルトラの星」ではウルトラマンティガに変身するダイゴが1965年にタイムスリップし、怪獣番組を撮影中の円谷プロに迷い込みます。『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』では、ウルトラマンガイアに変身する我夢が『ウルトラマンガイア』がテレビ番組として放送されている並行世界を訪れました。

11月26日(2005年)に放送された『ウルトラマンマックス』第22話は「ウルトラマンマックスの脚本家」が登場するお話です。


ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

自分が書いた登場人物と意識が一体化する脚本家

2005年11月26日に放送されたのは『ウルトラマンマックス』第22話「胡蝶の夢」。『ウルトラマンマックス』の脚本家である蓮沼は、最近スランプに陥っており円谷プロでの脚本会議でも監督に「このカイトは覇気がない」と言われてしまう。

最近、蓮沼は自分が書いている『ウルトラマンマックス』の主人公、トウマ・カイトと意識が一体化する夢を見ていた。さらにその夢には毎回、怪獣の原型を作る謎の女が登場するのだ。蓮沼はこの世界のすべてが夢の産物なのではないかと感じ始めていた。

一方、カイトも蓮沼と一体化する夢を見ていた。ある時、DASHの司令室に怪獣の姿を作る原型師の女が出現。この世界はひとりの作家が夢見る一本のシナリオで、カイト達は与えられた役柄を演じ、与えられた台詞を喋っているチェスの駒に過ぎないと言う。そして、カイトと蓮沼の意識は完全に入れ替わってしまう。

魔デウスが出現。蓮沼がマックスに!

蓮沼となったカイトは、蓮沼の仕事場で『ウルトラマンマックス』の脚本を発見しすべてを悟る。一方、カイトとなった蓮沼の前に魔デウスが出現。書きかけの自分のシナリオ通り、DASHの戦闘機ダッシュバードが撃墜されてしまう。

自分が書いた脚本で世界が滅亡してしまうことを恐れる蓮沼。そこで、カイトは自分が脚本を書くことで蓮沼を鼓舞し、ウルトラマンマックスに変身するよう促す。

『蓮沼、恐る恐るマックススパークを腕に━━ウルトラマンマックスに変身! スパーク! ウルトラマンマックス出現。』

カイトが脚本に書いた通り、蓮沼はマックスに変身。魔デウスに取り込まれてしまうも、内部から破壊することで魔デウスに勝利した。

魔デウスを撃破したことで、ふたりの意識は元に戻る。蓮沼はこの経験をシナリオに落とし込み、脚本を完成させた。新しい脚本は監督にも好評で、その反応を見た蓮沼は安心したのか眠ってしまう。すると、突如地面が揺れる。

「おい、こいつに怪獣の夢を見させちゃやばいんだ! 起きろ蓮沼!」

蓮沼が目を覚ますと揺れが収まった。そこに、脚本を取りにひとりの女性が入ってくる。その女性は、夢の中に出てきた謎の原型師の女そっくりだった。

夢幻神獣 魔デウス

自在に体を変化させ、マックスを体内に取り込んだ
©️円谷プロ

【ウルトラ怪獣事典】
夢幻神獣 魔デウス
身長/24メートル
体重/3万5000トン

原型師の女が作り上げた怪獣。「無機質で掴みどころの無い、感情移入のできないオブジェ」「人類の夢を餌にして強大化する」といった怪獣を退治する側であるカイトの意見を聞き、球体の形になった。ドーナツ型や三日月型に変形することもでき、攻撃を避ける。

登場エピソード:『ウルトラマンマックス』第22話「胡蝶の夢」(2005年11月26日放送)
脚本:小林雄次/監督:実相寺昭雄/特技監督:菊地雄一

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11月26日はカイトと脚本家の意識が入れ替わった日

11月26日は、カイトと『ウルトラマンマックス』の脚本家が入れ替わったエピソードの日。

「胡蝶の夢」は、中国の思想家である荘子が胡蝶(蝶)になった夢から目覚めた後「自分が舞い飛ぶ蝶になった夢を見たのか、それとも蝶が夢の中で自分になっているのか」わからなくなった、という故事にあたります。

夢の中の自分が現実か、現実の方が夢なのか。

はたしてこの話はどこまで夢だったのか。目を覚ましたはずの蓮沼が眠ることでなぜ怪獣が出現したのか? 脚本を取りに来た女性が原型師の女とそっくりだった理由は? すべては夢の中。

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Ⓒ円谷プロ Ⓒウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京

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©円谷プロ

テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。
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