12月3日 イルミネーションもやばい! 光を狙う怪獣現る

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 12月3日(1971年)

テレビマガジン編集部

この時期になると、毎年人気なのはクリスマスシーズンのイルミネーション。今年2021年は2年ぶりに各地でイルミネーションの賑わいが復活しているようだ。夜に光りきらめくイルミネーションは美しく、訪れた人々に癒しのひと時をプレゼントしてくれる。

人々を魅了するイルミネーションはきれいだが、ウルトラ怪獣の中には光り輝くボディを持つものの、恐ろしい能力をもつ光怪獣がいる。あの日、あの時、胸躍らせて目撃した光怪獣は何だったのか? 今回取り上げるのは「12月3日」(1971年)。
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プリズ魔にキックをくりだすウルトラマンジャック。しかし、攻撃は通用しない
©️円谷プロ
1971年4月2日より放送が開始された『帰ってきたウルトラマン』の主人公は郷 秀樹。カーレーサーを目指していた郷は、怪獣タッコングの襲撃の際に子どもを守って命を落とすもウルトラマンジャック(劇中での呼称は「ウルトラマン」)と一体化し復活。怪獣攻撃隊МAT(マット)に入隊し、怪獣から地球を守るために戦うことを決意する。

灯台や船舶といった光るモノが次々と消滅。そして、その「何か」は日本に向かっているらしい。郷はその正体を突き止めるが、それは巨大な結晶のような姿をしたプリズ魔だった。『ウルトラマン』第17話「無限へのパスポート」に登場した四次元怪獣ブルトンのような、怪獣型でも人型でもない無機質な物体のような姿でありながら高い戦闘力を持つプリズ魔が登場するエピソード。

ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

人間が結晶になって消える!?

1971年12月3日に放送されたのは『帰ってきたウルトラマン』第35話「残酷!光怪獣プリズ魔」。南極大陸の周辺から南太平洋までの海上で船舶や灯台が次々と消滅する現象が起きていた。

郷は消えた物体の流れを追うと、「何者か」が日本に向かっていることに気づく。しかし、ちょうどМATの伊吹隊長が地球防衛組織の世界会議に出席していて不在なため、郷は自身の理解者である坂田とともに独自に調査を行った。

一方、会議を終えマットアロー1号で海上を飛行していた伊吹隊長たちは、溺れる男性を発見し救出。病院に連れていく。しかし、病院で治療を受けていた男性は着ていた服を残して姿を消してしまう。そして、服の中に謎の結晶が残っていた。МATはその結晶を持ち帰るが、その結晶もまた消えてしまうのだった。

光を吸収するプリズ魔!

調査の結果、謎の結晶は少しずつ透明度を増し、光となって消滅していたことが判明する。救助した男性は体が結晶となり、その後に光となって消滅してしまったのだ。

その頃、郷と坂田は夜の南の海で謎のオーロラを発見。接近するとプリズ魔が出現する。プリズ魔は、光を放つ灯台に光線を発射して消滅させる。郷は坂田に車に乗って逃げるよう促すが、プリズ魔は車のライトに反応し、坂田を攻撃しようとする。郷はウルトラマンジャックに変身して戦うが、巨大な結晶のような姿をしたプリズ魔の防御力は高く、攻撃が通用しない。苦戦するジャックだったが、夜が明けると突然プリズ魔は姿を消すのだった。

МATはプリズ魔が光を狙っているため、昼間は身を隠して太陽光を吸収し、夜には人工の光を吸収するために出現するのだと考えた。МATは、東京中の電気利用を停止させることで街から明かりを消す。そして、プリズ魔を1か所だけ照明をつけたスタジアムにおびき寄せることに成功。МATは冷却弾を大量に投下し、プリズ魔を凍らせることで倒そうとするが撃破することはできなかった。

郷はウルトラマンジャックに変身。自身が小さくなって、内部からプリズ魔を破壊しようとする。ジャックは結晶化されつつも体内からスペシウム光線を放つことでプリズ魔を撃破。無事に帰還するが、ギリギリの賭けであったため体力を消耗し倒れてしまうのだった。

光怪獣 プリズ魔

巨大な結晶の姿をしたプリズ魔
©️円谷プロ
【ウルトラ怪獣事典】
光怪獣 プリズ魔
身長/35メートル
体重/1万8000トン

南極の氷に閉じ込められていた怪獣で、太陽黒点の変化によって氷が解け、活動を開始した。夜になると人工の光を求めて現れ、物体を光に変えてしまう。ウルトラマンジャックを相打ち寸前まで追い込んだ強敵。

登場エピソード:『帰ってきたウルトラマン』第35話「残酷!光怪獣プリズ魔」(1971年12月3日放送)
脚本:朱川 審/監督:山際永三/特殊技術:佐川和夫

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12月3日は物体を光に変えるプリズ魔がジャックを追い詰めた日

12月3日は、光を求めて物体を結晶にした後に光へと変えてしまうプリズ魔が出現したエピソードの日。結晶化されると光となって消失してしまう、恐ろしい能力を持つ。奇怪な外見に恐ろしい能力を持つプリズ魔。ブルトンといい、プリズ魔といい、怪獣も見かけによりません。

イルミネーションはきれいでも、自分が光って消えてしまうのはゴメンです。
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©円谷プロ

テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。