カメレオンとは｜体の色は自由自在？約２cmの極小カメレオンも？ふしぎな生態を図鑑MOVEが解説！

カメレオンとはどんな生きもの？　講談社の動く図鑑MOVE「は虫類・両生類新訂版」から紹介します

2024.03.09

体調や環境で身体の色が変わるよ！

エボシカメレオン。前あしは指が内がわに３本、外がわに２本に分かれている　©️iStock

カメレオンのなかまはアフリカを中心に、ヨーロッパや南アジアなどの森林にすんでいるトカゲ。木の上の生活に適した体をしていて、発達したあしの指と尾で、木の枝をしっかりにぎることができる。環境や体調によって、体の色が変化するよ！

この記事は講談社の動く図鑑MOVE「は虫類・両生類新訂版」から一部抜粋したものです。

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MOVE『は虫類・両生類』新訂版のポイントとMOVEの特長
ー新訂版のポイントー
・最新の分類、研究をもとにしたわかりやすい解説を追加
・最新の生態写真にアップデート
・日本のは虫類両生類についても大情報アップ
・NHKアーカイブスから厳選した映像を追加再編成
・加藤英明先生のポイントも多数追加

カメレオンの特ちょうは？

講談社の動く図鑑MOVE「は虫類・両生類　新訂版」より

舌をのばしてえものをとらえる
カメレオンのなかまの最大の特ちょうは、体よりも長くのびる舌です。えものを見つけると、舌のつけ根の筋肉をいっきにゆるめ、舌を「発射」します。舌の先端のべたべたした部分がえものの体に命中すると、すばやく舌をもどして、えものを口元に運びます。

左右が別々に動く目で、えものを逃がさない
目はぐるぐると動き、背中のほうまで見ることができます。さらに、右と左の目を別々に動かすことができ、広い範囲を一度に視界におさめることができるのです。

木登り上手！
カメレオンの体は、木の上で生活するのに適したものになっています。あしは前と後ろのどちらも、指が内がわと外がわに分かれていて、木の枝をはさんでつかむことができます。また、尾を木の枝に巻きつかせて体を支えることができます。

講談社の動く図鑑MOVE「は虫類・両生類　新訂版」より

体の色を変える！
体の色は、周囲の色や明るさによって変化します。敵やえものに見つかりにくくするためともいわれますが、どんな色にも自由に変えられるわけではありません。体調などによって体色が変わることもあり、興奮すると色が濃くなります。

講談社の動く図鑑MOVE「は虫類・両生類　新訂版」Ｐ73より

世界最小をぬりかえた極小カメレオン

2021年、ドイツの研究者たちによってカメレオンの新種が記載されました。マダガスカル島で発見されたそのカメレオンは、同じ地域で発見されたミクロヒメカメレオンよりも小さかったことから、長さの単位で「ミクロ（マイクロ）」よりも小さい「ナノ」を用いて、「ナノヒメカメレオン」と名づけられました。マダガスカル島では開発が進んで森林が減っていますが、現在はナノヒメカメレオンが発見された地域に保護区が設けられています。マダガスカル島の豊かな熱帯雨林が守られることで、今後もっと小さなカメレオンやふしぎな生きものの発見が期待されています。

ナノヒメカメレオンはオスよりもメスのほうが大きく、発見された個体の大きさはオスが約2.1cm、メスが約2.8cmでした。