でも、よく見るとお家の屋根は三角形もあります。車のタイヤは丸、道路標識は丸や三角、いろいろありますね。
なぜ物にはいろいろなかたちがあるのでしょう。そう思ったことはありませんか?
電車やビルのかたちが四角いのは当たり前、そう片づけてしまう前に、ちょっと考えてみませんか。なぜこういうかたちをしているのかなと。
物のかたちにはそれぞれにそうなっている理由があります。理由がわかると、普段見慣れた物でもなんだか違って見えてきますよ。
なぜこれはこのかたちをしているか、これからその理由について主に科学的な面から謎解きをしていきます。
「かたち」の謎、まず1回目は、丸のかたちをした物の謎です。さあ、身近な物のかたちの謎を明らかにしていきましょう。
丸い形の謎 マンホールのふたはなぜ丸いの?
一方、街の中には案外丸いかたちの物は多くありません。車や自転車のタイヤ、信号機、ガスタンク……、おっと、街の中にいくつもある丸いかたちをした物がありました!
道を歩いていると、あちこちで見かけるマンホールです。
マンホールのふたが丸いのは、マンホールの穴が丸いかたちをしているからですが、なぜ丸いのでしょうか。
それにはちゃんとした理由があります。いちばんの理由は、ふたがズレてマンホールの穴の中へ落ちてしまわないためです。
四角い穴に四角いふただと、ズレて斜めになったときには、四角形の対角線は四角の一辺よりも長いですから、対角線のところからふたは穴の中へ落ちてしまいます。
重いふたを上まで引き上げるのも大変です。
でも丸いふたは、どれだけ斜めにズレても、穴に落ちたりしません。マンホールの丸い穴の直径は360度同じ長さですから、同じ丸い形をしたマンホールのふたの直径が同じかちょっと大きければ、ふたが穴には落ちることはないのです。
マンホールのふたは、マンホールに落ちない安全なかたちをしているのです。
四角いマンホールのふたもある?
四角い理由は、ふたが落ちても危険じゃない浅いマンホールであること。歩道の端にあるので、ふたが開いてても通行の邪魔にならないこと。また、配線などが下の箱に収まっているので、四角いふたを開けて点検・修理するほうが作業しやすいということがあるようです。
それ以外の理由で、四角だったふたもあります。
昔は消防用のマンホール(消火栓)のふたは四角でした。消防用のマンホールの下には消火栓があります。消防車が駆けつけたときには、この消火栓から取水するので、ふたを他のマンホールと違うかたちにすることで、すぐに見つかるようにしていたのです。
ただし車道の真ん中にあるマンホールは危険なので、歩道にあるマンホールのふただけにしてくださいね。
丸いかたちの謎のこたえ ふたが丸いとズレてもマンホールの穴へ落ちないから!
テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
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