動物園が10倍楽しくなる【動物観察のコツ】とは? 動物たちの「手(前あし)」に注目してみよう!

講談社の動く図鑑MOVE「動物 新訂二版」より解説します!

木の枝をしっかりとつかめる構造!

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コアラのあし ©AdobeStock
コアラの前あしは、親指と人差し指が、ほかの指とはなれていて、後ろあしは、親指だけが、ほかの指とはなれています。どちらも木の枝をしっかりとつかむのに、力が入りやすい構造になっています。

アイアイの前あしの指は細くて長〜い!

アイアイ ©AdobeStock
完全な夜行性のアイアイは、マダガスカル島の森林で単独で暮らします。アイアイの前あしの中指と薬指はとても長い! 細くて長い中指で木を叩いて、中にいる虫を音で探し出すんだ。見つけるとするどい前歯で穴を開けて、指を差し込みかき出してとらえます。
MOVE「動物 新訂二版」P173より

シロテテナガザルはぶら下がるのに適したつくり!

シロテテナガザル  ©AdobeStock
テナガザルのなかまは、「類人猿」とよばれます。アジアに16種が分布し、どの種も高い木の上でくらし、地上に降りることはほとんどありません。前あしが長く、尾がないのが特ちょう。
講談社の動く図鑑MOVE「動物 新訂二版」P190より
テナガザルのなかまの独特の行動であるブラキエーション(うでわたり)。長い前あしでぶら下がり、体をふって、枝から枝へとわたります。テナガザルのなかまの前あしの親指は、ほかの指と大きくはなれていて、ぶら下がるときは親指以外の指をつかいます。

個性的な顔のアカウアカリの前あしも個性的!

アカウアカリ ©AdobeStock
アカウアカリなどサキのなかまは、アメリカの熱帯林にくらす広鼻猿(こうびえん)で、どの種も長い毛で体がおおわれ、個性的な顔をしています。尾は長く、ふさふさと毛が生え、とても太く見えます。ジャンプ力があり、枝から枝へと軽々と飛びうつります
講談社の動く図鑑MOVE「動物 新訂二版」P175より
アカウアカリの前あしは人差し指と中指がはなれています。

キツネザルのなかまには、かきづめがある!

ブラウンキツネザル ©AdobeStock
キツネザルのなかまは、アフリカのマダガスカル島だけにすむ原始的なサルです。鼻がつき出た顔がキツネに似た印象なのでこの名がつきました。

ブラウンキツネザルは小さな群れをつくり、樹上でくらします。一日の活動リズムがはっきりせず、昼も夜も動いたり休んだりします。
ブラウンキツネザル後ろあしのかぎづめ  ©Adobe stock
ブラウンキツネザルの後ろあしの第2指がかぎつめになっています。これはキツネザル科に共通する特ちょうです。
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