由比ヶ浜を総勢約600人でゴミ拾い!! さかなクン探究隊で【プラギョミ漁】を体験!
MOVEラボ研究員助手のはるきが 第3回「Honda×鎌倉市ビーチクリーン」をレポート!
2024.11.17
とても深刻な海洋プラスチックごみ問題
プラスチックは生活の中で大変便利で、手軽で使いやすく、価格も安く、いろいろなものに幅広く使われていて、生活の中でなくてはならないものです。ただ、プラスチックの多くは使い捨てで、きちんと処理されないまま流出してしまうことも多く、手軽に使えるだけに手軽に捨ててしまいます。ゴミとして捨てられなかったプラスチックのほとんどは、川などから最後には海へ流れ込みます。
2024年の夏に大阪で開催された『ギョギョっとサカナスター展』の展示でも見ましたが、海に流れてしまったプラごみは、最初は浮いていたとしても、いろんなものが付着し深海へと沈んでしまうのだそうです。ビニール袋は浮いていると思っていたのですが、サカナスター展で深海に沈むと知り、驚きました。
世界の海に漂う海洋ごみの量は、総計約1億5,000万トンに達しているといわれいて、2050年には魚よりプラスチックごみの量が多い海になることが予測されています。
海に流れたプラスチックごみが太陽光や波の影響で劣化すると5ミリメートル程度のマイクロプラスチックに変化します。マイクロプラスチックは科学的に分解されず、5ミリメートル以下と非常に小さいため、一度海に出てしまうと回収できません。それを小魚やプランクトンが餌と間違えて食べてしまい、食物連鎖でそれらの生き物を食べることが繰り返されます。
マイクロプラスチックが海を浮遊している間に、海中に微量に溶け出す有害な化学物質を吸着してしまい、人体にも影響があるため、人間にとっても深刻な問題となっているのです。
いよいよビーチクリーンスタート!
ですが、一見、きれいなゴミのない砂浜に見えたとしても、砂に埋まっているプラごみは無数にあるのではないかと今回出てきた小さなプラごみを見て考えました。
砂浜には目に見えるほど大きなゴミは少なかったものの、海に近づくにつれて目に見えるプラスチックや、漁をするときに使う網・瓶のかけらなどもたくさん落ちていました。海の近くのゴミは波の影響などで、どこかから流されてきているのではないかと思いました。