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憧れの動物マルミミゾウに会いに行く
これまでの記事はこちらから(①日立市かみね動物園/②のんほいパーク)
「ここでしか見られない!」
この言葉を聞くと、なんだか無性に見に行きたくなりませんか?
動物園の魅力のひとつは、まさに“ここだけ”の動物に会えることです。
私が長年憧れていたのは、世界に3種いるゾウの中で最も珍しいマルミミゾウ。日本で見られるのは広島の安佐動物公園だけです。先日、ついにその夢がかない、念願の対面が実現しました。しかもその日は、マルミミゾウ以外にも思わぬ発見がいっぱい。今回は、その訪問記をお届けします。
\\動物学者・本郷峻先生監修!//
マルミミゾウも載っている!MOVE「動物 新訂二版」

入ってすぐに驚かされる展示が登場!
やっぱり広島は遠いですね。残念ながら開園時間には間に合いませんでしたが、焦る気持ちを抑えて正門から園内へ。入ってすぐ、視界に飛び込んできたのはサル山です。

それがこれ。

まさに“サル山”ならぬ“ヒヒ山”です。日本でもアヌビスヒヒを飼育している動物園はいくつかありますが、これだけ大きな群れで展示しているのは、ここ安佐動物公園くらいでしょう。


ついに本命のマルミミゾウにご対面

ついに念願が叶って、希少種マルミミゾウとご対面です。
でも、思ったよりも体が大きく、聞いていた感じとはなにか違います。
「おかしいなあ」と思いながら、解説板を見るとこのゾウは、サバンナゾウ(アフリカゾウ)のタカくんでした。どおりで大きいわけです。

そう。こちらがマルミミゾウだったのです。

マルミミゾウの小ささは想像以上!


マルミミゾウがペアで飼育されているのは安佐動物公園だけ
こちらはオスで名前はダイ。2001年にメイと同じ西アフリカのブルキナファソから山口県の秋吉台自然公園サファリランドへ来園。2022年に繁殖目的でこの安佐動物公園へやって来たのだそうです。
メスよりも大型ですが、それでもサバンナゾウと比べればかなり小さい感じです。マルミミゾウがいるだけでも驚きなのに、しかもペアで飼育しているのは、世界でもあまり例がないのではと飼育員さんからこのときにお聞きしました。

マルミミゾウの赤ちゃんが誕生!
そして、2025年8月5日の早朝、ついにメイは赤ちゃんを出産。日本で初めて、マルミミゾウの赤ちゃんが生まれました。おめでとうございます!