「生きた化石」シーラカンスには退化した肺があった!
2021.08.06
シーラカンスのおどろきの生態とは!
1938年に南アフリカで生きている姿が発見され、その後、インドネシアでも見つかっています。
水の中でくらしていた魚が進化して陸にあがり、両生類、は虫類や鳥、そしてほ乳類に進化していったと考えられています。陸にあがるためには、大気中の酸素をとりこむことができる肺をもっていなければなりません。この陸にあがったと考えられる魚のなかに、シーラカンスやハイギョのなかまがいます。
今、「生きた化石」とよばれるシーラカンスは、深い海にくらし、ふつうの魚とおなじようにえら呼吸をしていますが、シーラカンスには進化していくなかで使われなくなったとみられる肺があることがわかりました。肺を使って呼吸ができる魚として浅瀬でくらしていたシーラカンスの祖先が、ふたたび海へもどり、深く潜ってくらすようになったことが考えられます。
恐竜などの生きものが大量に絶滅して化石となっていった時代を、シーラカンスは深い海に潜ったために生き延びたのかもしれませんね。