この32面体は、古代ギリシアの有名な科学者アルキメデスが考えた「アルキメデスの立体」と呼ばれる13のかたちのうちのひとつで、「球体(きゅうたい)にいちばん近い立体のかたちなのです。
球体というのはボールのことで、大きなものでは地球や月、太陽のような星も球体ですね。完全な球体のことを真球といいますが、この真球はいまの技術でもつくりだすことができません。
立体とは小さな箱もそうですし、大きなビルやピラミッドも立体です。角のある箱やピラミッドはつくれても、角のない丸いかたちの物をつくるのは、いまもむかしも大変です。
そこでアルキメデスは五角形と六角形を組み合わせて、なるべく丸に近いかたちをつくろうとしたのでしょうね。
テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンTwitter @t...