かつてペットとして持ち込まれたアリゲーターガーたちが飼い主たちにすてられ、野生化してしまったというわけだ(※アリゲーターガーはじめガー科の魚は2018年から飼育が禁止されてしまいました)。
【キケンな魚って……ホント?】
アリゲーターガーたちが日本で野生化すると、ちょっとこまったことになる。
というのも、かれらが暮らすアメリカには日本と同じように春、夏、秋、冬の四季がある。つまり日本に連れてこられても、寒い冬も暑い夏も乗り越えて何年だって生きられるわけだ。
もしかするといつか、日本の川でアリゲーターガーが増えてしまう日がくるかもしれない。
そうなると大変だ。アリゲーターガーは肉食性なので、もともと日本にいた生きものが食べられ、数をへらしてしまうかもしれない。あるいはほかの魚たちのエサやすみかをよこどりしてしまうかも。
ブラックバス(オオクチバス)と同じように日本の生態系をこわしてしまうのではと心配されているのだ。
しかし、中には「それホント?」と思ってしまうような話も聞こえてくる。
アリゲーターガーが「人をおそうキケンな魚」だというのだ。
うーん?たしかに見た目はかなりおっかないけども…。本物のワニでもあるまいし、人を食うなんてことがあるだろうか?
真相を確かめるべく、僕はアメリカ・テキサス州へ飛んだ。