図鑑はプレゼント需要上位! クリスマス前に押さえておきたい リアル書店で売れる図鑑&ネット書店で売れる図鑑

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幼児・学習図書出版部 部長:片寄 太一郎

「はじめてのずかん」が人気の理由は?

「はじめて」シリーズがネット書店でよく買われている理由について、講談社の児童書営業部は以下のように分析しました。
講談社の児童書営業部による考察

●図鑑を買おうかと迷っているユーザーが、実物の図鑑を見比べたり、下調べをしたりしなくても迷わず買えるシリーズとして認知されているのではないか。

●「はじめてのずかん」というタイトルが示すとおり、読ませたい対象が幼い子どもの場合、目的買いをしやすいのではないか。

●2歳からを対象としたDVD付きの読み聞かせ対応図鑑は、MOVEのはじめてシリーズだけだから。


もちろん、お住まいのそばにリアル書店がないなど、さまざまな背景があるかと思います。

いずれにしましても、リアル書店で目に付かない、目立たずにスルーしてしまいがちな図鑑であっても、ネット書店でその特性ゆえの輝きを放っている図鑑があるのです。

MOVEはじめてのずかんシリーズ
\\新刊も続々登場!//

“サイエンスの種”を、ぜひ図鑑で!

いかがでしたでしょうか?
普段、図鑑をつくって刊行している私たちにとっても、目から鱗の調査結果となりました。

文部科学省は、高校生で理系を志望している生徒の数を、現在の30%から40%に引き上げるという目標を立てました。これは、経済産業省が、社会のデジタル化が進むなかで、2040年には理系に強い専門人材が330万人足りなくなるのに対して、文系を中心とした事務系、営業系の仕事にたずさわる人が320万人あまってしまうという推計を出したことを受けた動きです。

もちろん図鑑1冊を読んで、その子どもの何が変わるのか、何も変わらないのかは、さっぱりわかりません。

しかし、少なくとも言えるのは、「動物の能力ってスゲぇ!」「大昔には、こんな生きものがいたんだ!」「宇宙ってまだまだわからないことだらけ!」といった“サイエンスの種”、図鑑にはそれを埋めることができる可能性があるのです。
図鑑は、何も子どもだけのものではありません。大人もハマれるくらい情報量が豊富なのが図鑑です。

冬休みのある日、図鑑を囲んでご家族が団らん――そんな一日があっても素敵かもしれません。

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かたよせ たいちろう

片寄 太一郎

Taichiro Katayose
講談社 幼児・学習図書出版部 部長

地方紙、テレビ局で記者職に就いた後、講談社に転職する。『週刊現代』『月刊現代』『FRIDAY』の各編集部を経て、児童書を刊行する部署に異動。対象読者が未就学児から大人までと、さまざまな書籍を編集する。その後、児童図書編集チームの編集長、絵本を刊行する幼児図書編集チームの編集長を経て、現在は絵本・図鑑・学習書籍 を担当する幼児・学習図書出版部の部長。

地方紙、テレビ局で記者職に就いた後、講談社に転職する。『週刊現代』『月刊現代』『FRIDAY』の各編集部を経て、児童書を刊行する部署に異動。対象読者が未就学児から大人までと、さまざまな書籍を編集する。その後、児童図書編集チームの編集長、絵本を刊行する幼児図書編集チームの編集長を経て、現在は絵本・図鑑・学習書籍 を担当する幼児・学習図書出版部の部長。