ダイオウホウズキイカのつめの大きさはどれくらい!?(EX MOVE 深海の生きもの)P60に関連
2017.05.19
〈数個体しか捕獲されていない巨大イカ!〉
ダイオウホウズキイカは、全長4.5m、体重500㎏にもなる世界最大級のイカです。
南極海の深海にすむめずらしいイカで、これまでに数個体が捕獲されていますが、生きて泳いでいる姿が観察されたことはありません。
腕にはするどいかぎづめが並んでいます。これは吸盤が変化したものです。
なかでも2本の触腕にあるかぎづめは、なんと360度回転します。
かぎづめの回転を自分でコントロールできるのか、自然に回転するだけなのか、くわしいことはまだわかっていません。
ほかの腕にあるかぎづめは回転しないようです。
1つのかぎづめの大きさは2㎝くらい。先端はかたく、とがっていて触ると痛いです。
触腕の手のひらには約20個のかぎづめが並んでいます。
ダイオウホウズキイカの狩りや食事のようすは誰も観察したことがないので、はっきりしたことはわかりませんが、このかぎづめで魚類などをつかんで食べるのかもしれません。
触腕を見ると強そうですが、ダイオウホウズキイカの体はクラゲのように寒天質でずるずるしており、動きもゆっくりしているようです。
活発に大きな魚をおそうよりは、ふだんはおもにナンキョクオキアミのような小型甲殻類を食べているのではないかとも考えられています。
また、マッコウクジラの胃の中からダイオウホウズキイカが見つかったこともあります。マッコウクジラのように巨大な敵におそわれたときは、食べられる一方のようです。