あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月2日」(1980年)。ウルトラマン先生の物語が始まる。
日本各地で発生した異変が、怪獣発生の前触れであることに気づいていた青年がいた。その青年・矢的 猛は桜ヶ岡中学校に赴任してきた教師で、人間の負の感情が怪獣を呼び寄せると考えており、その根本を断つため教師になったのだ。
そして、5年ぶりに怪獣が出現。すると、猛は巨人へと姿を変えた。猛の正体はM78星雲ウルトラの星からやってきたウルトラマン80だったのだ。
怪獣出現の前兆
新学期が始まる日の朝、桜ヶ岡中学校にふたりの教師が赴任してきた。ひとりは体育教師の相原京子だ。京子は体操の技を披露し、喜ぶ生徒たち。すると、もうひとりの新任教師の矢的 猛が遅刻してやってきた。教室に移動した猛は自分のクラスの生徒たちに、今いる所で今やっていることに最大の力を尽くす「一所懸命」という自分のモットーを伝える。
すると、地震が発生。揺れはすぐに収まったが、猛は怪獣の気配を感じていた。そこで、猛は理科の授業として生徒たちを外に連れ出し、異変の調査をはじめる。
一方、地球防衛軍の怪獣・怪事件の対策チームUGMのオオヤマ一樹キャップも異変に気づいていた。しかし、怪獣はこの5年間一度も出現していないこともあり、隊員たちの士気は低く、実戦経験があるのもオオヤマキャップだけだ。オオヤマキャップは単身で異変のあった場所に向かった。