あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月1日」(2019年)。
かつてウルトラマンと一体化して怪獣たちと戦った早田 進の息子・進次郎が、鋼鉄の強化スーツ ULTRAMAN SUITを身に纏い、等身大のヒーローとして異星人と戦いはじめる物語だ。
驚異的な身体能力をもち、自分の力を恐れていた進次郎は、ある日謎の怪物に襲われる。そこに、プロトスーツを纏った父・進が救出にやってきた。進はウルトラマンと一体化したことで「ウルトラマン因子」を体内に宿し、息子の進次郎にも受け継がれていたのだ。
新たな脅威が出現。そして、進が過去を思い出す
その後、進は進次郎という子どもをさずかっていた。ある日、進と進次郎は科学特捜隊日本支部の施設が改装された光の巨人記念館を訪れる。見学するふたりのもとに、館長で、かつて科学特捜隊で進とともに戦っていた井手光弘がやってきた。すると、ふたりが目を離した隙に、進次郎は高所から転落してしまう。しかし、進次郎は痛がって泣くだけで、大した怪我はなかった。
その夜、進は再び光の巨人記念館で井手と会い、秘密を打ち明けた。進は超人的な身体能力を身につけており、それは進次郎も同じだった。さらに、進にはウルトラマンの記憶がないらしい。すると、井手は進を記念館に隠された科学特捜隊の司令室に案内し、以前発生した旅客機の爆発事故が、謎の異星人によるものだと明かした。
その映像を見た進は、自分がウルトラマンだったことを思い出す。
科学特捜隊は、ウルトラマンの因子を受け継いだ進と進次郎を世間から守るために活動していた。しかし、新たな脅威が地球に迫ったことで、本来の役目を果たすときが来てしまった。進は井手とともに、新たな戦いをはじめることを決意する。