今回取り上げるのは「2月22日」(1997年)。ティガの強敵のなかでも代表的存在のキリエロイドがパワーアップして再登場。特捜チームGUTS(ガッツ)のイルマ隊長と息子・トモキ少年の奮闘が描かれるエピソード。
GUTSの優れた指揮官であり、1児の母でもあるイルマ・メグミ。しかし、夫を実験中の事故で亡くした際、極秘の任務中であったイルマは夫のもとに行けず、そのことから息子のトモキは姑のもとに預けられるようになっていた。
天使に心酔する人たち
自室に戻ったイルマは発信者不明のメッセージを受け取る。それはトモキが助けを求めるものだった。トモキは天才的なハッカーであり、わざわざTPCのコンピューターに侵入したのだ。
その後、メトロポリスの上空に、巨大な白い像が浮かび上がり、それは少しずつ大きくなっていく。イルマはトモキのもとに向かうが、久しぶりに再会したヨリエの様子がどうもおかしい。ヨリエは、「私たちを導いてくださる方が、もうすぐ地に降り立つ」と言う。そして、再会したトモキも祖母(ヨリエ)の様子がおかしいと感じ、イルマに助けを求めたのだった。
一方、イルマの乗ってきた特装車・シャーロックを見かけて合流したダイゴとレナであったが、ダイゴは彼をティガの名で呼ぶ謎の女を追いかけたところ、宙に浮かんだ女から攻撃を受ける。その女は、以前ティガと戦ったキリエル人(びと)の同族が、巫女の姿をとっていたのだった。
時を同じくして、メトロポリスの上空の像が巨大な天使の姿となった。そして、男の姿をしたキリエル人の預言者は「最後の審判の時が来た。本当の悪魔を倒さなければ、人類は滅びてしまう!」と人々に訴える。
トモキは、ヨリエが誰かと電話しているところを見ていた。ヨリエは、ティガこそが悪魔であり、ティガが出現したことによって日本がおかしくなってしまった、と話していた。そして、天使を心酔する街の人々も、ティガを悪魔だという男の声を信じ、空に浮かんだ「門」を開けるために祈りをささげていた。