ありがとうホンダ! F1撤退でも「トミカ」を見ればスポーツカーは健在!

「脱炭素化」に舵を切って、F1を撤退するホンダが有終の美! 最後に残したメッセージに感涙!

テレビマガジン編集部

▲Hondaウエルカムプラザ青山では、さっそくF1マシンの展示が始まりました。
撮影/テレビマガジン編集部

最終戦を迎える日の朝

モータースポーツの最高峰「F1グランプリ」の2021年最終戦が12月12日にアブダビ(アラブ首長国連邦)で行われました。

このレースはホンダにとって、F1撤退の最後のレースでもありました。

もう、F1を走らないホンダが、最終戦を迎える日の朝刊に全面広告を出しました。

これですね。
▲日経新聞12月12日版より
ヤバいですね。

この広告が素晴らしすぎて、SNSで絶賛拡散中みたいです。

この記事を書いている編集Hのところにも、届きましたよ。日経新聞は取っていないので、この広告をリアルでは知らなかったわけですが……、SNSって便利ですね。

さっそく広告を見てみると、いきなり目頭にガツーンときました。

この広告、敬意と感謝にあふれているのです。

ライバルやかつてのチームメイトに「ありがとう」。その筆頭が「フェラーリ」というのも、泣けるポイント。

フェラーリは、F1グランプリ創設時から参戦している唯一のチームです。F1の舞台を降りる者から居つづける者へのリスペクトがあるのですね。

そして最後に「ありがとうトヨタ」。

トヨタは2002年から2009年までF1に参戦していました。広告業界において、競合他社の名を出すことは本来であればNGのはず。そこを通したところに、ホンダの優しさを感じるのです。

広告のメッセージは、つぎの言葉で締めくくられます。

「じゃ、最後、行ってきます。」

そうでした。最終戦はこれからでした。

まだレース前だというのに、もう泣いた。そんな人も多かったのでは……(私もです)。

レースのおさらい

ご存知のことだと思いますが、フェルスタッペン with ホンダが優勝して、2021チャンピオンになりました。

そのレースを終始支配していたのは、ハミルトンwith メルセデス。さすがは絶対王者でしたね。盤石のリードを築いて終盤へ。

しかし、最後の最後に、勝利の女神がフェルスタッペンに微笑みました。

Honda ウエルカムプラザ青山へ

レース後日。感動さめやらぬ編集Hは、青山へ。

Honda ウエルカムプラザ青山では、複数のレーシングカーの展示があって、主役はもちろん「レッドブルホンダ」です。
2020年の実車(冒頭の画像)のほかに、勝利を祝う特大パネルも。
▲チャンピオンを讃える歓喜のパネル。
パネルに書かれたメッセージは、展示場のいくつかの場所で見られました。

「We did it together. --ありがとう」

喜びにみちたパネルですが「did it」と過去形で語られて、「ありがとう」で締めくくられると……。

これは「別れ」の文法ですよね。

「サヨナラなんだね」と切ない気持ちになり、目頭が熱くなってきます。

ちょっとちょっと、新聞広告で泣いて、レースで泣いて、ここでもまた泣いてしまうのか……。

そんなセンチメンタルを振り切って、周りを見ればこんなクルマも。
▲ホンダ シビック TYPE R (TCR JAPAN仕様)
まだまだ、これからもサーキットを走るクルマがちゃんとあります! 

そうです。去りゆくクルマだけではないのです。
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