【ウルトラマンデッカー】哀しみを背負ったやさしき海底原人ラゴン
TELEMAGA.netが独自につかんだ『ウルトラマンデッカー』第20話の最新情報を大公開!
2022.12.02
TPUのアサカゲ ユウイチロウ博士は、未来からやってきた、バズド星人のアガムスだった。アガムスは、ふるさとの星バズド星が危機におちいったのは、地球人の宇宙進出のせいだと思いこみ、地球をほろぼそうと企んでいるのだ。
さらに、異次元人ヤプールがアガムスに甘い言葉をかけ、ともにウルトラマンをたおそうと共闘をもちかけてきたのだ。
いまだに解明されないスフィアの謎。そして、アガムスとヤプールによる攻撃も激しさを増すばかりだ。デッカーとカナタに、さらなる試練がのしかかってくる。
カナタは、スフィアに包まれた地球を救うことができるのか。そして、復讐にとらわれたアガムスの心を取りもどすことができるのか!
2億年前から生息していた海底原人
今回デッカーが戦う相手は、そう、「怪獣」ではなく「海底原人」なのだ。
ラゴンが初めて登場したのは、1966年に放送された、ウルトラマンシリーズの第1弾、『ウルトラQ』の第20話「海底原人ラゴン」。
性格はおとなしく、もともとは人を襲うような生き物ではない。
音楽も好きなようで、ラジオから流れていたトランペットの音色に耳をかたむけていた。
そんな、本来はおだやかなラゴンだが、自分の産んだ卵が漁師の網にひっかかり、人間の村に連れ去られると、それを取り戻すために海から上陸し、つぎつぎと住人を襲っていく。
だが、孵化した子どもを返してもらうとおとなしくなって、海へと帰っていくのだった。
巨大化したラゴンが暴れ回る!
ここで登場するラゴンは、もともとは日本海溝5000メートルの海底深くに生息していたが、太平洋に落下した原子爆弾の影響で巨大化して凶暴になってしまう。
そして、海面に浮上すると、巡視船をつかんで沈めてしまうという暴れっぷり。
ラゴンはその後、原爆の不発弾のひとつを体につけたまま神奈川沖から上陸するのだが、人々は、ラゴンの姿を見ると恐怖で逃げまどうのだった。
科学特捜隊は、ラゴンに音楽を聞かせておとなしくさせようとするが、凶暴化したラゴンにはそれが逆効果となり、さらに暴れ出してしまうのだ。
ハヤタ隊員はウルトラマンに変身して、ラゴンの体についた原子爆弾を爆発させないように必死に守るが、ラゴンは口から光線を放ち、ウルトラマンをピンチにおとしいれる。
だが、最後は原子爆弾が地上で爆発するのを避けるべく、ウルトラマンに宇宙に連れていかれ、原子爆弾とともに爆発して哀れな最期をとげるのだった。
『ウルトラマン』では、原爆の影響で自分をコントロールできなくなって暴れてしまうという「怒り」。
どちらのラゴンにも共通するのは、悲しい運命によって引き起こされた「怒り」なのだ。
どこか、悲哀というか、悲しみを背負っている。
それがラゴンだ。
ちなみに、『ウルトラQ』に登場したラゴンはメス。
『ウルトラマン』に登場したラゴンはオスだということがわかっている。
人間といっしょに暮らす親子
最近の放送では、『ウルトラマンオーブ』に登場したラゴンの親子が記憶に新しいところだろう。
ここでは、凶暴化することもなく、人間界のごくふつうの魚屋さんに、母と子の親子で居候しているという、なんともほほえましい姿を見ることができた。
そうなのだ。
これが、ラゴンの本当の姿なのかもしれない。
第8話「都会の半魚人」では、ラゴンの子どもが病気になってしまうのだが、SSPのキャップこと夢野 ナオミが歌を聴かせると、元気を取り戻し、うれしそうな顔を見せる。
ここでも、歌が重要な要素として使われている。
謎を秘めた「らごんさま」
いったい、今回登場するラゴンには、どんな生い立ちが秘められているのか。
いつにも増して謎が多いのが、今回の第20話「らごんさま」だ。
ラゴンの文字が、ひらがななのも、気になるところだ。
真相解明のために現場に向かった、カイザキ副隊長、キリノ隊員の活躍にも注目しよう。
2022年12月3日(土)放送の『ウルトラマンデッカー』も、目が離せないぞ!
テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga