【ウルトラマンデッカー】素顔のムラホシ隊長&カイザキ副隊長

Blu‐ray Box発売記念・黄川田雅哉&宮澤佐江、特別インタビュー【前編】

テレビマガジン編集部

怒涛の展開に沸く『ウルトラマンデッカー』。ついに、Blu‐ray Boxの発売が決定! TELEMAGA.netでは、ムラホシ隊長役の黄川田雅哉さんとカイザキ副隊長役の宮澤佐江さんに直撃インタビューを敢行!
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役の自分と本当の自分

──『ウルトラマンデッカー』も無事にクランクアップされて、おつかれさまでした。まずは、撮影を振り返って、現場はどんな雰囲気だったのでしょう?

黄川田
すごい和気あいあいといいますか……。

宮澤
とくに役者陣はそうでした。GUTS-SELECT全員がそろっているときは5人、アサカゲ博士を入れると6人で、常にみんなで会話をしていたので、ほんとうに仲よかったですね。

空き時間にゲームなんかしたり、笑いの絶えない現場でした。

メインの3人(カナタ、イチカ、リュウモン)が、その空間を作ってくれたというか。撮影がはじまって、2日か3日目ぐらいのはずなのに、もう3人がすっごく仲よくって。

「すでに戦友かあ」みたいな。その3人の仲のいい輪の中に、わたしたちが入っていった感じです。

黄川田
ほんと、そうだねえ。

──演じられた役と、素の自分と比べてみて、いかがでしょう?

黄川田
ぼくは、ムラホシのように、あんなしっかりしてない!(キッパリ!)

次の作戦をこう、練る、みたいなことがないので。何に対しても。

宮澤
普段の雅哉さんは、直感というか、その場その場、ですよね~(笑)。

黄川田
人との会話でも「こう言ったら傷つくかなあ」とか考えるよりも先にしゃべってしまうので。

宮澤
いやー、それは、ちゃんとできてますよ。大丈夫です。

黄川田
ほんと?

宮澤
傷つくこと言わないですもん。大丈夫です。安心してください。

黄川田
そう? 本当のぼくは、作戦を練るということが無理な人なので。来たものをキャッチするのでせいいっぱい。だから、ムラホシみたいな「こう来たらこうなるだろう」という危機管理能力があんまりないです。

だから、ムラホシと自分は違うなあって。でも、違いといえば、そのぐらいかなあ。

──どうやって、役に入っていくのですか?

黄川田
あの撮影現場の空間が、僕をムラホシにさせてくれるのかもしれないですね。

特殊な空気感といいますか。朝、スタジオに入って、ずーっとナースデッセイ号のセットの中にいるじゃないですか。地球なんだけど、地球じゃない空間。

僕は今、どこにいるんだろうってなります。撮影が終わって「おつかれさまでした」と言って、私服に着替えて、黄川田に戻って外に出ると「あー、地球に戻ってきたなあ」と(笑)。

そう思わせてくれるセットなので、勝手にムラホシスイッチが入って、ムラホシになれるというか。

ムラホシを演じるときは、凛としよう、まっすぐしよう、という意識はしています。そうすると、自然とセリフも、ムラホシのものになっていくというか。

普段より意識して、まっすぐ立つようにしてますね。こんなふうに前屈みになると、こういう上司って、ツッコミたくなるじゃないですか。(ちょっと猫背な姿勢になる黄川田さん)

だから、ツッコミどころがないほうがいいなって思って。凛と立っていて、隊員たちがなんでも言いやすい。

力を入れずに、すっと立っている。そういうことを意識してやっていました。

──宮澤さんはいかがですか?

宮澤
わたしは、副隊長みたいに、頭はよくないです(笑)。ほんとうのわたしは、こんなに勉強家じゃないというか。博士号を持つほどの知識量もないし。

副隊長のサワは、めちゃくちゃ頭いいんですが、宮澤自身は、そんなに勉強できたことなかったです。勉強はあきらめました(笑)。

でも、違いと言ったら、わたしもそのぐらいですかね。今までもずっと、リーダーを支える副リーダーやキャプテンを支える副キャプテンを自分の人生で実際にやってきていたので。

トップよりも、トップをささえる中間管理職みたいな役割が、すごく得意なんです。中学校の部活動のときもそうでしたし、アイドル活動をしていた、AKB48のときもそうでした。

「副なんとか」は、ずっとやってきたので。

だから、この副隊長という役回りは、わたしはすごくやりやすかったというか。変に気取らず、がんばりすぎず、とにかく経験で、役作りできたという感じでしたね。

ただ、サワは頭が良すぎたので、難しいセリフを言うところだけはちょっと。

わたしたちは、とくに難しかったですよね~(笑)。

黄川田
だよね(笑)。僕も普段は、ムラホシみたいに、あんなにペラペラペラとしゃべれないです。
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