安倍なつみ・世界160ヵ国以上で大人気シリーズ『パウ・パトロール』で2作連続声優に! 3児のママ生活は「久しぶりのグリーンカレー」でリフレッシュ!

映画『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』リバティ役 女優・安倍なつみさんインタビュー 前編

ライター:小川 聖子

モーニング娘。として活躍し、現在は俳優として、また3児の母として忙しい日々を送る安倍なつみさん。大ヒット公開中の映画『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』では、前作映画に引き続き、アドベンチャーシティに暮らす“シティガール”、リバティの日本語吹き替えキャストを務めています。

3人のお子さんたちも「パウ・パト」が大好きだという安倍さん。「Ane♡ひめ.net」では作品のことから子育てのことまで前後編でたっぷりお伺いしました。

切り替え上手でポジティブなリバティを見習いたい!

──世界160ヵ国以上で放送されている『パウ・パトロール』シリーズは、主人公・ケントとキュートな子犬たちがさまざまな事件を解決していく大ヒット作品。久しぶりにリバティを演じてみていかがでしたか。

安倍さん:リバティを演じたのは2回目でしたが、リバティ自身がすごく成長していると感じた今回でした。特にすごいなと思ったのが、リバティの「切り替え力」と「ポジティブさ」。

他のパウ・パトたちのように新しいビークルがなくても、「じゃあ、私には何ができるかな」とすぐに切り替えて考えたり、わからなければ「私はどうすればいい?」と聞きに行ったり。今の状況を受け入れて、自分にできる最善を尽くそうとする姿が本当に素敵だなと思いました。

今作のリバティは、かわいらしいジュニアパトローラーズたちのお世話係もしているのですが、その役割も最初は一度は断っているんです。それを「お願い!」って頼まれて、結局最後は「まぁ、やってみるか」って受け入れて、次に進んでいく。

気持ちの切り替えは大人でも難しいのに、リバティの思い切りの良さやポジティブな考え方は私も見習いたいと思いました。

もうひとつ印象的だったのは、パウ・パトたちみんなで記念写真を撮ることになるシーン。そこでスカイが「私ってちっちゃいし!」みたいな、ちょっとネガティブなことを言うんです。

そこでリバティがかける言葉や雰囲気がすごくいいんです。スカイのネガティブをサッと明るく払い除けるような一言をかけるリバティがとてもカッコよくて、私自身も「そうありたいな」と刺激を受けました。

子どもは映画に出てきた食べ物や服の柄まで覚えていて驚きます

──『おともだち』や『たのしい幼稚園』世代の安倍さんのお子さんたちもパウ・パトたちが大好きと伺っています。どんなふうに楽しまれていますか。

安倍さん:パウ・パトは、私が前作に出た2019年の、さらに前から子どもたちが大好きな作品。以前に比べたら、子どもたちの興味の範囲はさらに広がっていてパウ・パト以外にも好きなものがどんどん増えている感じです。

それでもパウ・パトには大きく反応しますね。今朝も次男に「パウ・パトでどのキャラクターが好き?」って聞いてみたんです。そうしたら、「リバティとー、チェイスとー」ってどんどん名前が出てきて「結局みんなじゃん!」みたいな(笑)。

パウ・パトって、観ているとアトラクションを楽しんでいる気分になれるというか、ワクワクする雰囲気があるので、そこにいたキャラクターはみんな一緒に思い出されるのかもしれないですね。飽きずに映画1本見ているときもあって、好きなものへの集中力はすごいなと思います。

昔、上の子が3歳くらいのころかな、「こんなに夢中になって映画やドラマを見ているけど、理解できているのかな?」と思って、いろいろ質問してみたことがあるんです。そうしたら、そんなに小さくても意外といろいろわかっているんですよね。

しかも、「◯◯がこんな柄のお洋服着てたよね」とか、「映画に出てきたこんなお料理が食べたいな」と、細かいところまで覚えていて……私のほうが「え、そうだっけ」って(笑)。

当たり前ですが、子どもの見ている世界って大人とは違うし、全然別の印象を受けていたりすることもあるんだろうなって、面白く思いました。

おもちゃをひとつ選ぶにもものすごく迷ってしまいます

──インタビューでは、「子どもたちが好きなものが広がっている」と話していた安倍さん。いま、子どもたちに触れさせる作品やおもちゃはどんなふうに選んでいるのでしょうか。

安倍さん:それが難しいんですよね。私はおもちゃをひとつ選ぶのにもものすごく迷ってしまうんです。というのも、おもちゃって高額なものも多いし、私は「ものを手に入れる」ということ自体、特別だと思っているんです。

だから、まだ何に興味があって、何が好きかがはっきりしない子どもたちに与えるものについて、「本当にこれが好きかな? 長く使えるかな?」と考え出すと決断できなくて(笑)。

そんなときに『おともだち』さんみたいな雑誌はありがたいなと思っています。紙の付録は組み立てる手間はありますが、気軽に遊ばせられて、その中で「ああ、本当にこういうのが好きなんだ」「これは違うんだ」ということがわかるので、本当に助かっています。

大人もそうですが、子どもたちもいろいろなものが好きで、興味がありますよね。ひとつの遊びやキャラクターが大好きで、それに集中するお子さんもすごいなと思いますが、どちらのケースもあるなと思っていて。

公園に連れていっても、昨日は落ち葉を拾って何かを作っていたと思っていたら、今日は遊具に夢中。翌日になると今度は穴を掘り出したりと、子どもの興味や行動はどんどん移り変わっていきます。その中で成長しているのだと思いますし、そんな変化を見られることが本当に面白くて。

だから、そのときの子どもたちの反応は尊重しながら、いろいろなものに触れさせて、自分が「これ!」と思うものを見つけてくれたらいいなと思っています。

安倍なつみさんに聞いてみました!

Q 最近のリフレッシュ法は?
A 辛いものを食べる!

この間、子どもたちがいないときにタイ料理を食べに行ったのですが、それがおいしくて。子どもがいるとなかなか辛いものが食べられないので、久々にグリーンカレーを楽しめて嬉しかったです。
PROFILE
安倍なつみさん

1981年生まれ。北海道出身。1998年『モーニング娘。』としてデビュー。2003年よりソロとして活動、音楽活動、舞台、ミュージカル、テレビ、ラジオと幅広く活躍。2015年12月結婚。現在は3児の母として子育て中。
ジュニアパトローラーズにも注目! 『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』大ヒット公開中!

大都市アドベンチャーシティで、ライバール市長とマッドサイエンティストのヴィクトリアが手を組んだ。パウ・パトロールたちは彼らの悪だくみをパウッと解決できるのか!?

配給:東和ピクチャーズ
(C)2023 Paramount Pictures. All rights reserved.

撮影/映美 スタイリング/栗野多美子 ヘア&メイク/朝岡美妃
おがわ せいこ

小川 聖子

Seiko Ogawa
ライター

東京都出身。アパレル系企業に勤務したのちライターに。雑誌やWeb系メディアにてファッション関連記事や人物インタビュー、読み物記事の構成や執筆を行う。長男はついに成人、次男は中学生に。1日の終わりに飲むハイボールが毎日の楽しみ。

東京都出身。アパレル系企業に勤務したのちライターに。雑誌やWeb系メディアにてファッション関連記事や人物インタビュー、読み物記事の構成や執筆を行う。長男はついに成人、次男は中学生に。1日の終わりに飲むハイボールが毎日の楽しみ。