天才双子の小説教室 出張版 L+R☆ちゃんねる 【第14回】

テーマ:青い鳥文庫小説賞を受賞するには? 「作家になりたい!」シリーズ(作・小林深雪:青い鳥文庫)より

第14回 青い鳥文庫小説賞を受賞するには?

すべての画像を見る(全2枚)
小説や文章にかんするあらゆる質問、疑問、なやみに、天才双子の礼央&理央(と「作家になりたい!」ファミリー)が答えます!

礼央

礼央で~す!
ついに3回目の青い鳥文庫小説賞の受賞作が発表されたね!

理央

理央です!
受賞者のみなさん、おめでとうございます!

未央

未央で〜す!
15歳以下が応募できる「Uー15部門」や短編賞も新しくできて、小中学生のみんなも応募しやすくなったよね。

礼央

そこで、今回は「青い鳥文庫小説賞」にかんするおなやみです!

未央

わあ、それは、興味しんしん!!

【おなやみ☆その1】

わたし、小5です。小説を応募したいと思っているんですが、
一冊で完結じゃなくてもいいんですか?
双子ちゃん、教えてください!

(広島県 小5 みいさん)

【おなやみ☆その2】

青い鳥文庫小説賞に応募する小説は、
1巻で終わらせるように書きますか?
それとも、まだ続いてるようにしますか?

(静岡県 小4 モルちゃんさん)

礼央

青い鳥文庫はシリーズものが多いから、同じような質問が、たくさん来ているんだ。
でも、新人賞に応募する作品は、きっちり最後まで終わらせよう!

理央

『作家になりたい!』シリーズみたいに、「つづく」で終わる作品を応募してはダメなの。
最後までしっかりと書いてね!

礼央

なぜなら、
「この人は、ちゃんとお話を終わらせる力があるのか?」
「魅力的なラストが書けているのか?」
「伏線はちゃんと回収できているのか?」
ということが、作品を評価するときの大きなポイントになってくるからなんだ。

未央

でも、わたしもいま書いてる作品をシリーズにしたいと思ってるんだけど!

理央

もちろん、賞をとったデビュー後、魅力的なキャラクターや設定ならシリーズ化することもできるのよ。でも、まずは、ちゃんと最後までお話を終わらせたものを応募してね!

【おなやみ☆その3】

小説賞のしめきりに間にあわないときは、
途中まで書いた作品で応募していいの?

(長野県 小6 青ピーさん)

礼央

これも、さっきの「おなやみ」と同じだね。
かならず、最後まで書き上げたモノを応募してね!

理央

途中までしかできあがっていない作品だと、そこまでがどんなに魅力的でも、一次選考で落とされてしまいます。
もったいないわよね。

未央

じゃあ、一次選考を突破するには、どこに気をつけたらいいの?

礼央

まずは、一つの作品として「きちんと最後まで仕上がっている」ことが最も重要です!

理央

その上で、
「ストーリーのつじつまがあっている=大きなむじゅんがない」
「ストレスを感じずにスラスラ読める=読みやすい」
「キャラクターに共感できる」
「青い鳥文庫にふさわしい」なども大切よ。

未央

ふむふむ。メモメモ。

【おなやみ☆その4】

双子ちゃん、未央ちゃん、こんにちは!
双子ちゃんのように、青い鳥文庫で賞を取ってデビューしたいです!
スバリ!聞きますが、どういう作品を書いたら新人賞が取れますか?

(福島県 中2 さなさん)

礼央

はい! さっき、「青い鳥文庫にふさわしい」ことが大事って理央がいったよね?

理央

そうなの。どんなにすばらしい作品でも「これは青い鳥文庫からは発売できないな〜」って作品を応募しても賞は取れないでしょ?

礼央

うん。たとえば、受験したい学校があったら、過去の試験問題を解いたりして、「傾向と対策」を調べるよね? 新人賞も同じ。それぞれのその賞にふさわしい小説を応募しよう。
そのためには、まずは、青い鳥文庫の本をたくさん読んでみてね!

理央

もちろん、このコーナーに「おなやみ」を送ってくれる人は、『作家になりたい!』や『泣いちゃい』や『これ恋』を読んでくれている人が多いんだけど、大事なのは、過去に青い鳥文庫小説賞を受賞した作品を読むことなんです。
「こういう傾向の新しい作品を出したい!」という青い鳥文庫編集部の編集さんたちの気持ちが見えてくるわよ。

礼央

また青い鳥文庫の公式サイトもすみずみまで読んでみてね。
レーベルのカラーがわかるよ。
あと、新人賞の講評もしっかり読んでね!きっと参考になるよ。

理央

ふむふむ。青い鳥文庫のレーベルにあった作品を書いて送った方が賞をとりやすいってことだよね。
もっと研究してみよう。

理央

そうよ。おねえちゃん。でも、人気シリーズと似た設定の作品を書いて送ってはダメよ。
その作品を読んでいる読者に楽しんでもらえて、なおかつ、目新しい魅力がある作品だと受賞できるわよ!

未央

だから、それがむずかしいんじゃ〜〜!
かんたんにアイディアは出てこないんじゃ〜〜!

真しろ

あら、未央ちゃん。
それには、常にいろんなことに好奇心を持って、アンテナを張りめぐらせることが大事よ!

未央

あ、真しろ先生!
きゃ〜、恥ずかしいところをお見せしました……。

真しろ

「なにかいい小説のアイディアないかな〜?」って常に思っていると、ふとした時の誰かの会話とか、ちょっとした出来事に「これだ!」ってアイディアがおりてくるものよ。

未央

そういうものなんですね。

真しろ

だから、積極的に、いろんなものを見聞きしましょう!
小説を書くときに、いちばん大事なのは「好奇心」よ!

未央

説得力あるう。
「いつも心に好奇心!」ですね。

礼央

最後は、真しろ先生にうまくしめてもらったね。

理央

はい、ではここで、おしらせです!
こども新聞各紙で『作家になりたい!』の小説を連載中です。この連載で初めて『作なり』を知って、青い鳥文庫を読んでくれている読者さんも多いんですって。みんな、ありがとう。

礼央

そして、『作家になりたい!⑥』の「あとがき」に、
「⑦巻の発売は3月!」と書いてあるのですが、
発売がちょっと伸びて、4月になってしまいました!

未央

楽しみにしてくれていたみなさん、ごめんなさい。
作者に代わっておわびいたします!

礼央

『作家になりたい!⑦俳句で好きを伝えよう!』は、4月発売です!

理央

もうカバーのイラストもできているの!
わたしと礼央が、あるコスプレをしているので、お楽しみにね!

未央

では、今回も、そろそろ、お別れです。
なごりおしいのう。

礼央

おねえちゃん、ちゃんと小説の続きを書いてね!
では、また来月、お会いしましょう!

この記事の画像をもっと見る(2枚)