縄文お母さんの正体
「……え?」
あまりのことに、4人とも動くことができません。顔──いや、顔につけた仮面をはいだそのすがたは、女の人ではありません。見覚えのある、美青年でした。
「フッ。怪盗ジョモルイ、参上!」
茶色い服が一瞬にして黒いマントにさま変わり。なんと、縄文お母さんの正体は、変装したジョモルイだったのです。村人たちも、びっくり!
「あーっ! 待てー!」
マントをひるがえして家を飛び出たジョモルイを、4人はあわてて追いかけます。
「くっ……おなかがいっぱいで、早く走れないるんっ!」
4人とも一生懸命走るけど、おなかが重くてよたよたしてしまいます。きっと、みんなを満腹にさせて、動きをにぶくさせる作戦だったのです。
でも、ここで走るのをやめたら、ドグウちゃんは永遠にジョモルイのものです。そんなの、絶対だめ! 4人は走って、走って──栗林で、ようやくジョモルイに追いつきました。
「じょ、縄文ヒーローズ、参上!」
ヒーローたちも負けじと言いますが、ぜぇぜぇ息切れしてしまいます。へろへろな縄文ヒーローズとちがって、汗ひとつ流れていないジョモルイ。4人に向かって、さわやかな笑顔を向けてきました。
「縄文時代に先回りなんて、さすが、縄文ヒーローズ。ほめてあげるよ」
そのままサッと髪をかきあげ、ジョモルイは続けます。
「でも、ボクはキミたちが来るさらにその前にタイムスリップしたのさ。結局ドグウちゃんはこうしてボクの手の中。そして、まさか敵が作ったおなべをうれしそうに食べるとはね。キミたちののんきっぷり、楽しませてもらったよ」
みんな「きーっ!」と声を出します。ばかにして、ゆるせない!
「栗バズーカ、発射!」
さんまるは、令和から持ってきたお手製の栗バズーカをぱぁんと発射しました。でも、ジョモルイにかれいにかわされてしまいます。
「あぁっ! 外しちゃった!」
ジョモルイは、余裕の笑みで言いました。
「キミたちに1回だけチャンスをあげよう。ボクが出す2問のクイズに両方正解したら、ドグウちゃんは返してあげてもいい」
「えぇーっ!?」
怪盗ジョモルイのクイズに正解して、ドグウちゃんを取り返せるのか⁉ 第3回は3月14日更新!
もっとくわしく! 青森キーワードコラム
縄文の食事風景
縄文時代の人たちは、自然のめぐみを生かしてくらしていたみたい。三内丸山遺跡の人たちは、山や森で木の実(くるみ・栗など)をひろい、水辺で魚や貝をとって食べていたんだって。弓矢などを使って、ウサギやムササビなどの動物をつかまえることもあった! 食べ物は火で焼いたり、土器で煮たりして調理していたよ。栗はたくさん育てていたようで、ムラの周りには栗の木がたくさんあったことがわかっているよ。季節ごとにとれるものを上手に使って、自然と共に生きていたのが縄文時代の人たちの食生活だったんだね。

































