ご当地キャラが大さわぎ☆東北はっけんミステリー!【青森編 第1回】

青森の宝が盗まれた!「縄文ヒーローズVS.大怪盗ジョモルイ」風祭千

風祭 千

ご当地キャラたちが主役!? 東北の魅力が詰まった連載がスタート!

東北には、かわいくて個性的な“ご当地キャラ”がいっぱい!

そんなキャラたちが大さわぎ!? 思わず笑ってしまう事件や、ちょっぴりドキドキの謎に挑む、楽しいストーリー連載がスタート!

東北にゆかりのある児童文学作家たちが、宮城・青森・秋田・山形・福島・岩手の魅力を、完全書き下ろしで大紹介。

おいしい食べ物や歴史、復興や伝統など、読んでいるうちに“学べる”&“好きになる”東北の秘密がぎゅっとつまっています。

今回の舞台は青森県

なんと、土偶をめぐって縄文時代までタイムスリップ!? 怪盗とのハラハラドキドキな戦いを、青森生まれ、青森育ちの風祭千(かざまつり せん)先生が描きます。

さあ、“ご当地キャラ”といっしょに東北の旅へ出発だ!

【青森】縄文ヒーローズVS.大怪盗ジョモルイ 第1回

ちょっと想像してみてください、今から五千年前の世界。いったい、どんな世界だったでしょうか?

サムライの時代よりずーっと前、むかしむかしの大昔のことですから、お店もお金もありません。それでも、人々は平和にくらしていました。ゆたかな自然のめぐみの中、みんなが仲良く暮らしたこの時代を、「縄文時代」といいます。

青森県には縄文時代の生活のあとがたくさん残っていて、中でもねぶたで有名な青森市にある「三内丸山遺跡」(さんないまるやまいせき)には、大きなムラがありました。その遺跡には今、とびきりかわいい子が住んでいます。

「ドグウちゃん、おっはよー!」

心地よい秋晴れの日。三内丸山遺跡に、さんまるの明るい声がひびきます。さんまるは、クリクリおめめで人なつっこい元気っ子。日本中、世界中のみんなとお友だちになるのが夢です。

そんなさんまるの宝物は、縄文時遊館の展示室にある「大型板状土偶(おおがたばんじょうどぐう)」。ひらべったい体に宇宙人みたいなふしぎな目、まるで「お」と言っているようなミステリアスなお口。お顔はちょっとこわいけど、そのすがたはどことなーくさんまるに似ていて、とってもいとおしいのです。

大型板状土偶のドグウちゃん イラスト:おしのともこ

「今日も、お客さんがいーっぱい見に来てくれるといいなー!」

お客さんがドグウちゃんを楽しそうに見てくれるのが、さんまるにとって一番のよろこび。みんなが「わあ、すごい!」、「これが有名な縄文時代のお宝!」と見入っているようすに、ニコニコ顔のさんまるです。

「さーて、おさんぽにでも行こうかな!」

ごきげんなさんまるは、大きくのびをして外へと出かけました。

外に出ると、青い空の下、小道が遠くまで続いています。たどりついたのは、空高くまでのびている巨大な栗の六本柱。この「大型掘立柱建物(おおがたほったてばしらたてもの)」は、さんまるのお気に入りです。

さんまるが六本柱の下まで来たとき、はらりと空からなにかがまい落ちてきました。草の上に落ちたそれを、手にとるさんまる。

「んー? なんじゃこりゃ、手紙かなぁ?」

そこに書いてあったのは──。

『犯行予告。今夜、キミの大切な大型板状土偶をいただく。──怪盗ジョモルイ』

大怪盗・ジョモルイが現れた理由は!?

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