ヤイレスーホ

著:菅野 雪虫  

発売日 2018/06/28
価格 定価:1,650円(本体1,500円)
ISBN-13 9784062210546
判型 四六
ページ数 274ページ

【対象:小学校高学年以上】「天山の巫女ソニン」シリーズの菅野雪虫がアイヌ世界を舞台に描いた『チポロ』、ここに完結! 力も弱く、狩りも上手くないチポロが、幼なじみのイレシュを魔物の手から取り戻してから数年後。あのとき、イレシュに魔力を与えた蛇の魔物・ヤイレスーホのもとに、『呪い』の力を授けて欲しいと、一人の少女が現れた。ヤイレスーホ、イレシュ、そしてチポロが、復讐にとりつかれた少女に出した答えとは。


【対象:小学校高学年以上】
「天山の巫女ソニン」シリーズでニュー・ファンタジーの旗手としての地位を確立した菅野雪虫が、アイヌ神話をモチーフに描いた長編ビルドゥングスロマン『チポロ』。あのときの少年と少女、そして神々に、また会える!!

力も弱く、狩りも上手くはない少年・チポロと、姉のような優しさで彼の世話を焼く少女・イレシュ。魔物たちにさらわれたイレシュを救うために、、チポロは弓の腕を磨き、北のさいはての港町・ノカピラへと向った――。

これは、チポロがイレシュを取り戻した旅から、数年経った世界のお話。
あのときイレシュをさらい、彼女に触れたものを凍らせる魔力を与えた蛇の魔物・ヤイレスーホがこもる雪山の洞窟に、ぼろぼろの身なりをした少女が現れて言った。
「ねえ。あたしも、その『呪い』が欲しいんだ」
魔力を求める理由を少女・ランペシカから聞いたヤイレスーホは、少女を連れ、イレシュ、そしてチポロが暮らすコタン(村)へと向かう。
ヤイレスーホ、イレシュ、そしてチポロが、復讐心にとりつかれた少女に対して示した答えは何だったのか――。

「迷うこと」「つぐなうこと」「ゆるすこと」……。人が生きるうえでぶつかる、どうにもならない思いや感情を描ききった、たしかな児童文学の誕生!

序   ツルの神の語り 一、  二人の神 二、  眠る蛇 三、  来訪者 四、  ランぺシカの話・その一 五、  ランぺシカの話・その二 六、  ランぺシカの話・その三 七、  ランぺシカに話・その四 八、  ススハム・コタン 九、  招かれざる客 十、  普通の人間 十一、おだやかな日々 一二、姉と弟 十三、再びノカピラへ 十四、旅の道連れ 十五、再会 十六、裏切られた思い 十七、迷い 十八、願い

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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