打てるもんなら打ってみろ! ダルビッシュ、田中、藤浪、松井、安楽 速球王たちの甲子園伝説
著:中村 計
ダルビッシュ(東北)、田中(駒大苫小牧)、藤浪(大阪桐蔭)、松井(桐光)、安楽(済美)、甲子園をわかせた速球王の感動物語。
発売日 | 2016/07/14 |
---|---|
価格 | 定価:1,320円(本体1,200円) |
ISBN-13 | 9784062870191 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 178ページ |
小学生時代から花巻東高時代の活躍までを振り返った大谷翔平選手のインタビューを丸ごと読めちゃう! 大谷選手が高校時代につくった「目標達成シート」も大公開!! 「だれも到達していない段階まで登りつめたい」その思いを実現するためのステップアップを徹底解説します。
高校野球ほど日本人に愛されているスポーツイベントはありません。本書では、小中学生たちにぜったい知っていてほしい感動の瞬間を、文章と写真と図表で再現します。「記録達成」の裏には、感動ドラマあり! 読み応えがたっぷりです。
【はるかなる甲子園】
1915年8月、大阪府の豊中球場に全国から10校が集まり、全国中等学校優勝野球大会が行われました。中等学校はいまの高校に当たります。
これが全国の高校野球の頂点を決める大会のはじまりでした。それ以降、戦争での中断はありましたが、高校野球は100年の歴史を歩んできました。1924年に開催地が兵庫県の阪神甲子園球場に移り、大会はやがて「甲子園」と呼ばれるようになります。
現在、春の選抜高校野球大会、夏の全国高校野球選手権大会の予選には、全国から約4000校およそ17万人の野球部員が参加しています。
それらの選手たちがめざすけわしい頂が、甲子園なのです。
甲子園球場のグラウンドに立てる高校球児はごく一部。予選も本大会も負けたら終わりのトーナメント戦です。それだけに、1球、1点、1勝にすべてをかける選手たちの、真剣勝負がくりひろげられるのです。
1957年、夏の甲子園でノーヒットノーランを達成した王貞治(早稲田実)は、こう言いました。
「いままでの僕の記録はみんな、耐えることでつくられてきたんです」
2012年、高校生最速の球速を記録した大谷翔平(花巻東)は、こう語りました。
「記録は自分にとってはげみになるものです。他人に対する影響力があるし、後世にまで残るので、活力にもなります」
この本では、2016年春までに行われた春2231試合、夏3250試合、全5481試合から生まれた記録をとりあげています。
名選手たちの圧倒的な記録。ひと夏の輝きが生んだ記録。途方もない時間をかけて積みかさねた記録……。
重さ約145gの白球には、球児たちの思いと、100年を越える長い歴史がつまっています。その熱いドラマを受けとめてください。
さあ、プレイボールです。 ――「まえがき」 より
■第1章 投手編 その1 ・「球速160キロ」 大谷翔平インタビュー 「だれも投げたことがなかったけど、自分なら投げられる」 ・最強の「ドクターK」はだれだ? 桑田真澄、松井裕樹、江川卓の奪三振記録 ■第2章 投手編 その2 ・最後のノーヒットノーラン投手 ダルビッシュ有 全国制覇は夢に終わっても ・69回948球を投げぬいた斎藤佑樹のスタミナ 春の大敗からリベンジを誓う ・高校野球史上最高の投手 桑田真澄の25試合 甲子園通算20勝の軌跡を追う ・戦争に散った伝説のピッチャー 嶋清一の5試合連続完封 全5試合完封、2試合連続ノーヒットノーラン ■第3章 打者編 ・最強本塁打王はだれだ? 清原和博の通算13ホームランは2位に7本差の大記録 ・「1試合8打点」筒香嘉智インタビュー 「打点をあげて勝ちに結びつく活躍ができたらいい」 ・松井秀喜 伝説の5打席連続敬遠事件 「ゴジラ松井」はバットを振らせてもらえなかった ・歴史に残る「安打製造機」 水口栄二と藤王康晴 1大会で打ったヒットが19本! ■第4章 チーム編 ・通算勝利数ベスト100校を発表 133勝、11回優勝の大記録! ・連覇に挑んだ球児たち 藤浪晋太郎と田中将大 春夏連覇の大阪桐蔭と夏連覇の駒大苫小牧 ・「東北勢初優勝」の日を信じて 平沢大河インタビュー 「いままでの人生でいちばんしびれる2時間でした」 ・延長戦のルールを変えた 板東英二と松坂大輔 延長25回をふたりの投手が投げぬいた ■なるほどコラム 甲子園びっくりコラム 1 投手編 甲子園びっくりコラム 2 打者編 甲子園びっくりコラム 3 チーム編 ■巻末特集 甲子園100年史