最高のともだち

著:草野 たき  

発売日 2023/08/30
価格 定価:1,540円(本体1,400円)
ISBN-13 9784065320952
判型 四六
ページ数 224ページ

それは、恋とは違う。
もっと神聖な気持ちだ。
私は神様を慕うように、ライトに夢中になったのだ。
だから、いつも、近くにいたかった。
誰よりも、そばにいて、もっと心を通わせたかった。
高校生になった今でも、あんなに誰かに夢中になることは、もう、二度とないだろうと思っている。
私にとってライトは、今でもそういう特別な存在だ。【菜摘】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あの瞬間、僕の味方は、ライトだけだと思った。
この関係を絶対に大事にするんだと、切実に思ったことを僕は今でもよく覚えている。 【リク】
(本文より)


ライトは神様。ライトは天使。人間のふりをしているだけで本当は……。リクと菜摘はそれぞれの心の中を瞬時に見抜いたライトに強烈に惹かれ友達になりたいと願う。そして、学校では互いに知らん顔、でも放課後はライトの家で集まる3人の秘密の友情関係が始まる。


1 リクの野望 

2 菜摘の衝撃

3 リクの歓喜

4 菜摘の幸福

5 リクの絶望

6 菜摘の努力

7 リクの憂鬱

8 菜摘の後悔

9 リクの熟考

10菜摘の困惑

11 リクの暴露

12 菜摘の本心

13 リクの最悪

14 菜摘の変化

15 十七歳のリク

16 十七歳の菜摘

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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