全校生徒ラジオ

著:有沢 佳映  

発売日 2024/08/08
価格 定価:1,650円(本体1,500円)
ISBN-13 9784065363805
判型 四六
ページ数 240ページ

なつみ 「夏休みに入ったので、わたしたちは前からやってみたかったポッドキャストを始めることにしました! まず、わたしたちがどんな人か自己紹介します! 名前とー、学年と好きな科目と趣味、自分を動物に例えると? っていうのと、あと、好きな四字熟語、を、言いますね! はい、では! れなどんからどうぞ!」ー中略ーこの4人で、今日からポッドキャストやります! この4人で、うちの学校の、中学校の全員です。だから『全校生徒ラジオ』って、タイトルつけました。それで、……ー中略ー
なつみ 「思いついた? どんな番組にしたいか」
橘 「シンプルに行くよ。ええと、わたしたちは、良く言えば少数精鋭だけど、普通に言えば過疎の村の普通の中学生4人です。ポッドキャストで、特別なことや面白い話はできないかもしれないけど、この4人で一緒の学校で過ごせるのは来年の3月までです。だから4人がどういうふうに話していたかを残しておきたいし、それを聴いてみたいよって人がいたら、聴いてもらおうかなと思います。そういう行き当たりばったりの雑談番組です。こんな感じか」
なつみ 「そう、そういう感じ! さすがたっちー!」
モモ 「まとめ王」
れなどん 「うん、謙虚さも出ている」
橘 「ありがとう。ていうか、まとめ王とは? あとさっき、うっすら聞こえたけど、おたより募集してた?」
なつみ 「してた!」
モモ 「悩み相談と、好きな四字熟語と、聴いたよって報告を募集--------
ーーーーーーー同年代の女子がただしゃべってるだけのポッドキャスト番組を、男のオレが文字起こしするって、どうなんだろうか。
キモくね? しかも芸能人とかじゃなくて、一般人のポッドキャストだぜ。
……やっぱキモいような気がする。だけどもうしてしまった。完成してしまった。
しかもわりと完璧じゃないか? この文字起こし。
少なくともアプリのAIがテキスト化した最初のやつより、全然サマになってるだろ。(本文より)
全校生徒4人で夏休みに始めてみたラジオがおこすいろいろな小さな奇跡を描く。

〈第1回 ポッドキャスト始めました!〉 7月23日配信 〈第2回 映画版「補習の魔法時間」の感想を語るよ〉 7月25日配信 〈第3回 セルフ悩み相談回です!〉 7月27日配信 〈第4回 わたしたちのおすすめポッドキャスト番組〉 7月30日配信 〈第5回 おたよりが来た!〉 8月2日配信 〈第6回 企画会議という名のフリートーク+救世主降臨!〉 8月4日配信 〈第7回 おたより2通って、ほんとのラジオみたいじゃない?〉 8月7日配信 〈第8回 ツイッターでもらった質問に答えます〉 8月10日配信 〈第9回 なんだかまったりフリートーク回です〉 8月11日配信 〈第10回 共学と女子校と男子校、行きたいのはどこ? + おたより回!〉 8月13日配信 〈第11回 無計画な長フリートークと夏休みの宿題について〉 8月17日配信 〈第12回 めちゃめちゃうれしいお返事&なつみのくだらない(?)悩み〉 8月18日配信 〈第13回 未来(2学期)に想いをはせる回〉 8月21日配信 〈第14回 緊急! まだ最終回じゃない回〉 8月23日配信 〈第15回 夏休み最終日スペシャル(最終回じゃないよ!)〉 8月25日配信

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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