ご当地キャラが大さわぎ!東北はっけん☆ミステリー【山形編 第1回】

花笠合宿、はじまる! 『桃色ウサヒの不思議な耳とみんなの花笠まつり』 (3/3) 1ページ目に戻る

みきうさ子

さて日曜日、蔵王おんせん旅館には、山形のご当地キャラたちが大集合。みんな花笠まつりに参加するぞとやる気満々です。

踊りの上手な山形市のご当地キャラ、はながたベニちゃんと、花笠発祥の地、尾花沢市のご当地キャラ雪ごろうが、花笠おどりを教えることになりました。

はながたベニちゃんは、着物姿で、おしとやかに笠を回す優雅な踊りを、雪ごろうは、はっぴ姿で、笠をブンブン回すカッコいい踊りを、みんなの前で披露しました。

はながたベニちゃん

山形市のお宝広報大使の女の子。チャームポイントは語尾に「~ベニ」がつく話し方。好きなものは花笠踊りとおいしいもの。
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雪ごろう

尾花沢(おばなざわ)市のシンボルキャラクター。尾花沢にシンシンと降る真っ白い雪の中から生まれた、雪の精。

「雪ごろうカッコいい! やっぱりチェリンは、カッコよぐ、笠ば回して踊りだいなぁ。」

「ねぇ、雪ごろうに教えてもらうペロ!」

やる気満々のチェリンとペロリンが、ウサヒをぐいぐい引っ張っていきます。

(えええー!? 二人ともあんなに激しい踊り……踊れる? 大丈夫かなぁ)

そんなウサヒの心配をよそに、チェリンもペロリンも、すごい意気ごみです。

「さあ、始めるよー」

雪ごろうが呼びかけ、いよいよ踊りの練習が始まります。

「最初は、少しずつ区切って、ゆっくりやってみるよ。ハァ、ヤッショ―! マカショ!」

と、軽快にステップをふみながら花笠を回し始めました。

「ハァ、ヤッショ―! マカショ!」

ウサヒたちも掛け声をかけながら、雪ごろうの踊りを真似して練習をします。

運動神経抜群のウサヒは、あっという間に踊りをマスターして、雪ごろうもびっくり。

「ああっ!」

チェリンは、回そうとした花笠が、頭のサクランボにぶつかった拍子に、つんのめって転んでしまいます。

「うわっ!」

ペロリンは、しゃがんで花笠を回そうとしたとたん、花笠が手からすっぽ抜けて、近くの人にぶつかってしまいました。

何度練習しても、チェリンとペロリンは、花笠を落としたり転んだり。チームの中でも、うまく踊れる人と踊れない人との差が、だんだん広がり始めてしまいます。

最初あんなにワクワクしていたチェリンやペロリンも、少しずつ元気がなくなってきちゃいました。

「なんかなぁ、花笠おどりがこんなに大変だど思わねがった……」

休憩時間、汗をふきながら、チェリンがしょんぼりして言いました。

「ペロリンも両手で花笠を持とうとすると、なかなか手が届かなくてさ……。ああ、早くウサヒみたいに、踊れるようになりたいペロ」

ペロリンはくやしそう。向こうでは、はながたベニちゃんチームが、しっとり優雅に踊っています。

「いいなぁ……。みんな上手だねぇ……」

二人は、うらやましそうに見つめています。

(ほらぁ、やっぱり。チェリンもペロリンもめっちゃへこんでるし。なんかいい方法ないかな。このままだと……)

二人が心配なウサヒです。

チェリンとペロリンは踊れるようになるのかな? 第2回は5月1日更新!

もっとくわしく! 山形コラム

山形花笠まつり

毎年8月5日から7日に山形市の中心地で行われるお祭りだよ。「ヤッショ、マカショ」と元気なかけ声、勇ましい花笠太鼓と一緒に、華やかな花笠を回しながら、色鮮やかな衣装を着たたくさんの人たちが、踊りながらパレードするんだ。披露される踊りは何種類もあり、飛び入り参加もできるんだよ。

踊りに使う山形の花笠はスゲという草を編んだものに山形県の花・紅花をイメージした花を飾ったものだよ。

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みきうさ子

みきうさ子

作家

山形県出身、仙台在住。東北児童文芸サークル「みちのわ」メンバー。読み聞かせボランティアや小学校図書事務として働くかたわら執筆活動をしている。

山形県出身、仙台在住。東北児童文芸サークル「みちのわ」メンバー。読み聞かせボランティアや小学校図書事務として働くかたわら執筆活動をしている。