山形県西村山郡朝日町に生息するピンク色のウサギの着ぐるみ。スノーボードから田植えまでアクティブにこなすが、瞳はどこかうつろ。好きなものはうまい話、もうけ話。
ご当地キャラたちが主役!? 東北の魅力が詰まった連載がスタート!
東北には、かわいくて個性的な“ご当地キャラ”がいっぱい!
宮城・青森・秋田・山形・岩手・福島の魅力を、東北ゆかりの作家たちが書き下ろしで紹介する物語連載。
山形編を描くのは、みきうさ子先生。花笠まつりに挑むキャラクターたちと、東北の旅へ出発!
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地域・出来事とは関係ありません。
『桃色ウサヒの不思議な耳とみんなの花笠まつり』 作/みきうさ子 第1回
ここは山形、ワインとリンゴで有名な朝日町。7月のある日、のんびりした顔のピンク色のウサギが、朝の散歩から家に戻ってきました。
「うふふ、今日はおとなりのおじいさんから、アップルパイもらっちゃった。ラッキー」
と、とってもうれしそう。
このウサギの名前は、桃色ウサヒ。運動神経抜群でちょっと毒舌。ここ朝日町に住んでいます。アップルパイを食べながら、まったりリンゴジュースを飲もうとしたそのとき、
ピンポーン!
「ウサヒー! いだがー?」
インターホンのモニターいっぱいに、ものすごい笑顔のチェリンがうつっています。チェリンは、同じ山形県の寒河江市に住むご当地キャラ。頭にトレードマークの大きなサクランボが、二つついています。
「開げでけろー! ニュース、ニュース! 大ニュース!」
ん? 突然チェリンの顔が消えて、画面がみどり色になってしまいました。どうしたんでしょう? モニターこわれた?
山形県寒河江(さがえ)市に住むサクランボの妖精。頭のサクランボは右が佐藤錦、左が紅秀峰。マフラーはおそばでできている。
「え? なにこのみどり……」
ウサヒが、こわごわ玄関のドアを開けると、
「ウサヒっだら、早く開げてー」
そこにはチェリンとペロリンが、ワクワクしながら待っていました。ペロリンは、山形県の農産物等のPRのシンボルマーク。全身みどり色で、でっかい山の形をしています。
(さっきのみどり色の正体はペロリンかぁ……。びっくりしたー。マジでモニターこわれたかと思ったわ)
山形県のおいしい農産物等をPRしているよ。みどり色の三角の形は、自然が豊かで山の多い山形県を、左右に広がった口は県内を流れる最上川をイメージしてるんだって。山形県のおいしいものを食べるのも大好きで、ついつい食べすぎちゃったりするんだ。こう見えて逆立ちが得意なんだよ。
「こ、これきたが? ウサヒ。」
どかどかっとチェリンが部屋に入ってきました。いつも以上にテンション高め。
目がキラッキラのニッコニコで、薄いピンク色の封筒と花笠を持っています。花笠は、山形県の花の紅花をかたどった、赤い花のついた花笠まつりで使う笠のことです。
(うわ、なんだかわかんないけど、これはちょっと面倒なことに巻きこまれそうな予感)と、ウサヒがそんなことを思っていると、チェリンが、
「花笠合宿のこの手紙!」
と、差し出しました。その手紙には、こんなことが書いてあります。



































