
クリスマスプレゼントにおすすめの“小学生向け絵本”3選[子どもの本専門店・店長が選出]
子どもの本のプロが選ぶギフト絵本 #7~小学生へのクリスマスプレゼント~ (4/4) 1ページ目に戻る
2025.11.27
ブックハウスカフェ店長:茅野 由紀
最後にご紹介するのは、『ピーターラビットのクリスマス 25の物語のアドベント PETER RABBIT CHRISTMAS』(文化出版局)。12月1日から25日まで毎日1章ずつ、短いお話とクリスマスを楽しむためのレシピを紹介したアドベントカレンダーのような絵本です。
ピーターラビットの生みの親、ビアトリクス・ポターの世界観を大切に描いたお話は、1章ずつでも楽しめますし、クリスマスに向けて徐々に盛り上がり、ひとつの長い物語としても楽しめます。まだ原作を読んでいない子は、ここからピーターラビットの世界に触れるのもいいですね。
私自身も経験がありますが、子育て中はこうした短編集が大活躍します。読み聞かせるときに大人は気持ちがラクで、子どもは「このお話を聞いたら寝よう」という区切りにもなる。その短編集がましてやアドベントになっていたら、より一つひとつのお話が特別なものになるのではないでしょうか。
また、それぞれのお話の終わりには、クリスマスにちなんだレシピや楽しい遊びが紹介されています。アドベントカレンダーやオーナメント、クリスマスカードの作り方をはじめ、クリスマスシーズンに食べられるイギリスの伝統菓子・ミンスパイの作り方も!
比較的家にある材料でできる簡単なものばかりなので、親子で作れば、きっとクリスマス気分を盛り上げてくれるはずですよ。
装丁が豪華で、ページ数も多く読み応えがあるのでクリスマスギフトにぴったり。文字は多めですが、お話自体はやさしい内容で、下にきょうだいがいるご家庭なら一緒に読むのもおすすめです。クリスマスまでの一日一日を大切に、家族で楽しく過ごしてほしい。そんな想いまで贈る相手に届けられる1冊です。
取材・文/星野早百合
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星野 早百合
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。
編集プロダクション勤務を経て、フリーランス・ライターとして活動。雑誌やWEBメディア、オウンドメディアなどで、ライフスタイル取材や著名人のインタビュー原稿を中心に執筆。 保育園児の娘、夫、シニアの黒パグと暮らす。




































茅野 由紀
1万冊を超える絵本を取り揃えた、子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」(東京・神保町)店長。2005年から絵本の世界に携わり、20年。新聞などのメディアで書評やコラムを連載するほか、教育機関で講師も務める。2児の母。 ●ブックハウスカフェ
1万冊を超える絵本を取り揃えた、子どもの本専門店「ブックハウスカフェ」(東京・神保町)店長。2005年から絵本の世界に携わり、20年。新聞などのメディアで書評やコラムを連載するほか、教育機関で講師も務める。2児の母。 ●ブックハウスカフェ