おじいちゃん&おばあちゃんと一緒に読みたい! “孫と祖父母の絆”が深まる絵本3選[絵本専門店の書店員が選出]

子どもの本のプロが選ぶギフト絵本 #25~おじいちゃん・おばあちゃんの絵本~ (3/4) 1ページ目に戻る

ブックハウスカフェ店長:茅野 由紀

愛情と信頼で結ばれたおじいさんと孫を描く

次にご紹介するのは『おじいさんならできる』(福音館書店)。ユダヤの人々に伝わるお話をもとに描かれた、おじいさんと孫の物語です。

『おじいさんならできる』(作・絵:フィービ・ギルマン、訳:芦田ルリ/福音館書店)
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少年・ヨゼフが赤ちゃんのころ、おじいさんが心を込めてブランケットを縫ってくれました。けれども、ヨゼフが大きくなると、ブランケットはだんだん古くなり、お母さんに捨てられそうになってしまいます。

すると、ヨゼフは言うのです。「おじいちゃんなら きっと なんとかしてくれるよ」。

おじいさんのところへ持っていくと、おじいさんは「はさみで ちょき ちょき ちょき、はりで ちく ちく すーい すい」と手を動かします。

「ちょうど いいものが できるぞーー」

おじいさんはブランケットをジャケットに作り変えてくれました。けれども、ヨゼフが大きくなると、ジャケットはだんだん古くなり、またお母さんに捨てられそうになってしまいます。

すると、ヨゼフはまた言うのです。「おじいちゃんなら きっと なんとかしてくれるよ」。

ヨゼフが大きくなるたび、大きな愛情で「ちょうど いいもの」に作り変えるおじいさん、なんて素敵なのでしょう。

そして、おじいさんに作ってもらったものをずっと大事にして、「おじいさんならできる」と、圧倒的な信頼を寄せるヨゼフも愛らしい。ヨゼフにとっておじいさんは、特別で偉大な存在なのですね。

同じシチュエーションが繰り返されるテンポのいい展開で、「次はどうなるんだろう?」とドキドキしながら、最後は笑顔になれる物語です。

読んだお子さんは、ものを大切にする心や年長者の知恵だけでなく、“子どもは愛される存在なのだ”というメッセージも受け取るのではないでしょうか。

派手さはないけれど、こうした温かみある良書を紹介することも絵本専門店の重要な役割と改めて感じます。おじいさん家の床下で暮らすネズミ一家のサイドストーリーにも注目ですよ。

*読み聞かせ 4さいくらいから
*ひとり読み 小学校低学年から

最後は五味太郎作のおばあちゃんに会いに行く絵本

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