夏休みの「子どもの居場所」 悩む保護者は76% 昼食・猛暑・見守り…家庭のシビアな負担 

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夏休みの子どもの居場所 1位は「自宅」

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小学生、中学生の子どもを持つ保護者に「夏休みにお子さんが過ごす場所(居場所)はどこですか?(複数選択可)」と尋ねたところ、最も多かったのは「自宅で保護者と過ごしている」という回答でした。

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また、「もっとも長い時間を過ごす場所」を一つ選んでもらった場合でも、自宅で保護者と過ごすケースが最多となり、学童保育などを大きく上回りました。夏休みは、多くの家庭で自宅が子どもの主な居場所になっていることがわかります。

子どもが自宅で過ごす時間が長いという結果から、夏休み中の子どもの過ごし方や見守りは、家庭、とくに保護者に委ねられている部分が大きく、負担につながりやすい状況がうかがえます。

写真:アフロ

回答者の76%が、子どもの居場所に「悩んだ経験あり」

保護者は実際に、夏休みの子どもの居場所についてどの程度悩んでいるのでしょうか。

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小学生以上の子どもを持つ保護者に「夏休みのお子さんの居場所に悩んだ経験はありますか?」と質問したところ、「とてもある」が38.7%、「ややある」が37.3%でした。合計すると76%の保護者が、夏休みの子どもの居場所に悩んだ経験があると答えています。

一方で、「あまりない」は12%、「まったくない」は3.3%でした。悩みが少ないと答えた保護者からは、学童を利用できることや、日中に保護者が家にいる環境であるといった声が寄せられました。

学童を利用できるか、日中に保護者が家にいられるか、祖父母や親せきの協力が得られるかなどによって、夏休みの居場所をめぐる悩みの大きさには明確な差が生じています。

こうした状況を受け、文部科学省は学校などの開放を各自治体へ要請しています。また、こども家庭庁でも学校や家庭以外の居場所づくりを進めています。

コクリコラボでは、夏休みの子どもの居場所を考えるうえで、学校や家庭以外の居場所づくりが保護者にどの程度知られ、実際に身近な場として感じられているのかを尋ねました。

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その結果、「知らなかったし、身近に使える場所が増えた実感はない」が56.7%、「制度は知っているが、身近に使える場所が増えた実感はない」が28%でした。少なくとも今回のアンケートに回答した保護者の間では、国が進める居場所づくりの取り組みがあっても、夏休みに利用できる身近な居場所が増えたとは感じにくいリアルな現状が浮き彫りになりました。

では、保護者は夏休みの居場所について、どのような悩みを抱えているのでしょうか。

最多の悩みは「食事の準備」 給食がない夏休みに増える家庭の負担

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小学生以上の子どもを持つ保護者に「夏休みのお子さんの居場所についてどんな悩みがありますか?(複数選択可)」と尋ねたところ、最も多かったのは「食事(昼食など)の準備の負担」でした。

「夏休みの居場所問題」と聞くと、「子どもをどこに預けるか」「仕事とどう両立するか」といった課題を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし今回のアンケートでは、昼食準備や見守り、猛暑による外出制限など、自宅で過ごす時間が長いからこそ生じる悩みが目立ちました。

・長期休暇中の昼食の準備が本当に大変で、つい面倒に感じてしまいます。なるべく簡単に済ませたいのですが、メニューがマンネリ化して子どもが飽きてしまうのが悩みです。

・毎日ではなくてもいいので、夏休み期間中も学校で給食を提供してもらえると本当にありがたいです。親の負担が減るだけでなく、子どもたちの規則正しい生活リズムも崩れにくくなると思います。


夏休み中は、給食がありません。自宅で食べる昼食を用意する家庭もあれば、学童や外出先に弁当を持たせる家庭もあります。献立を考えることや買い物、食費の増加も含め、夏休みの昼食準備に負担を感じる保護者の声が目立ちました。

次に多かった悩みは「猛暑による外出・活動の制限」でした。「子どもが退屈してしまう」「生活リズムの乱れ・ゲームやYouTubeなどの時間の増加」「運動不足」も多く挙げられています。

・最近の夏は暑すぎるため、子どもに「公園で遊んでおいで」とは言えないのが現状です。

・夏場は暑すぎて外で遊べないため、どうしても家の中でゲームばかりして過ごすことになってしまいがちです。

・夏休みなどは家にばかりいて退屈そうですが、かといって出かけると熱中症のリスクが心配です。さらに外出時の昼食代などでお金がかかるので、どう過ごさせるか頭が痛いです。

外に出れば暑さや熱中症が心配で、家にいれば退屈やゲーム時間の増加が気になる。さらに出かければ昼食代や交通費もかかる。回答からは、暑さや退屈、費用の負担が重なり、夏休みの過ごし方を決めにくい家庭の様子がうかがえます。

かつては利用できた学校プールの開放がなくなったと指摘する保護者からは、次のような声もありました。

30年前には当たり前だった学校のプール開放が今はなく、さらに近年の猛暑の影響で外遊びもできないため、夏休みに子どもたちが体を動かせる場所がなくて困っています。

昼食の準備、暑さによる外出制限、時間を持て余すことや運動不足への不安。今回の回答からは、夏休みの居場所をめぐる悩みが、預け先の有無だけでなく、子どもが日中をどう過ごすかという課題にも広がっていることがわかります。

では、保護者はどのような場所があれば助かると考えているのでしょうか。昼食準備や暑さ、退屈といった悩みは、保護者が求める居場所の条件にも表れています。

預け先だけでは不十分… 保護者が求める理想の「第三の居場所」

「夏休みのお子さんの居場所について、実際に助かった場所や理想の居場所を教えてください」と尋ねたところ、理想の居場所として挙がっていたのは、「無料・低価格で利用できる」「冷暖房が完備されている」「飲食できる」「勉強もできる」「体を動かせる」「見守りの大人がいる」「子どもだけで行ける距離にある」といった条件でした。

求められているのは、子どもを一定時間預かる場所だけではなさそうです。子ども自身で通えて、暑さを避けながら、食事や勉強、遊び、運動ができる。さらに、必要なときには大人の見守りもある。そうした夏休みの日中を安心して過ごせる生活の場へのニーズがうかがえます。

・自宅で仕事をしているため「子どもを預けてもいいのだろうか」という葛藤があり、毎年夏休みは自宅で子どもを見ながら仕事をしていますが、大変すぎて当時の記憶がありません。家庭以上学童未満のような、いつでも気軽に立ち寄れる場所があればいいなと思います。

・冷暖房が完備された図書館のような場所がほしいです。静かに過ごすだけでなく、周囲と会話ができたり、食事ができたり、体を動かせるスペースもあると嬉しいです。

一方で、保護者にとって安心できる場所があっても、子ども本人が行きたがらないという声もありました。

地域の児童館は安全で安心して利用できるのでありがたい存在ですが、肝心の子どもがあまり行きたがらないのが親としての悩みです。

保護者にとって安心できる場所であることに加え、子ども本人が行きたいと思えるかどうかも、居場所を考えるうえで大切な視点です。

実際に助かった場所としては、図書館、公民館でのイベント、地域の子ども食堂などが挙がりました。

・近所の公民館で毎年夏休みに開催される「寺子屋」のようなイベントに参加しています。夏休みの宿題を持ち寄って大人にサポートしてもらう日や、みんなで料理をしてお昼ご飯を食べる日などがあり、子どもも毎年とても楽しみにしています。

・子ども食堂を運営しているNPO法人が、勉強をしてもいい場所としてスペースを提供してくれた時期があり、親としても子ども自身にとっても非常に助かりました。

アンケートでは、昼食の準備や猛暑、子どもの退屈、ゲーム・動画を見る時間の増加など、夏休み中の過ごし方に関するさまざまな悩みが挙がりました。預け先の有無にとどまらず、子どもが日中をどこで、どのように過ごすかも、保護者にとって大きな課題となっていることがうかがえます。

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夏休みの居場所問題は、昼食・見守り・暑さ対策まで含む生活課題

今回の調査では、夏休み中の子どもの居場所をめぐり、預け先の確保だけでなく、昼食の準備や見守り、猛暑のなかでの過ごし方、生活リズムの乱れ、ゲーム・動画を見る時間の増加など、日々の暮らしに関わるさまざまな悩みが挙がりました。

子どもが自宅で過ごす場合にも、保護者には食事の用意や安全の確保、過ごし方への配慮が求められます。また、屋外で長時間遊ぶことが難しい暑さのなかで、子どもが日中をどこで、どのように過ごすかに悩む家庭もありました。

夏休みの居場所を考える際には、預け先の有無だけでなく、子どもの食事や安全、生活リズム、日中の過ごし方まで含めて捉える必要がありそうです。

皆さんのご家庭では、夏休み中の子どもの過ごし方について、どのような悩みがありますか?

※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

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