【脳医学者・瀧靖之先生インタビュー】生きる能力・自己肯定感を高めるために大切なのは「リズム感」! リズム感が広げる子どもの可能性とは
脳科学の第一人者に聞く、子どもの発達におけるリズム感の重要性
2024.11.06
リズムに触れるいちばんのきっかけは音楽。子どもがリズムを身近な存在として意識するためには、音楽のある環境を整えることが必要です。
「身近に音楽があることで、子どもは音楽が好きになるきっかけを得られます。興味を抱けるように、生活の中に音楽やリズム遊びがあるといいでしょう。リズムに親しむことに年齢制限はありませんが、脳の発達が盛んな時期に始めれば、将来の運動能力の獲得にも影響します」
さらに、子どものリズム遊びでは大人もいっしょに楽しむことが大切だといいます。
「まずは大人が楽しみながらリズムを感じられたら理想的ですね。楽しそうなママやパパを見ていたら、きっと子どもも興味を抱くはず。子どもは大人の姿を模倣しながら、リズム遊びを楽しむようになるでしょう。いっしょに取り組むことで、親子のふれあいにつながるのも子どもの発達において重要な要素です。リズム遊びを共有しながら愛着形成を図ることで、生きる力を獲得する基盤を築くことができます」
心理学でもいわれているように、愛着形成はさまざまな能力を獲得する土台となります。いっしょに歌ったり体を動かしたりするリズム遊びは、親子のふれあい遊びにぴったりですね。