
【転職前に問題発生!】「同業他社・競合他社への転職NGの誓約書」にサインをしたら同じ職種に「転職できない」は本当か?[社労士が回答]
働くママのお悩み解決 職場問題モヤモヤ相談室 【連載】第30回 (2/2) 1ページ目に戻る
2026.10.14
社会保険労務士、行政書士:小西 道代
誓約書にサインをしても内容が違法な場合は無効!
IT関連など、主に専門的な技術や知識を持った方の場合、入社や退職のタイミングで会社から「同業他社、あるいは競合他社に転職をしない」という誓約書にサインを求められることがあります。
誓約書には転職禁止の期間が記載されていたり、同じ都道府県内や同じ商圏での転職を禁止する、と書かれているケースがあります。
転職を前に誓約書のことで動揺する方はいますが、結論からいうと、サインをした誓約書に法的な効力はあるものの、不当な内容や合理性を欠くものは無効です。
また、日本国憲法には「職業選択の自由」があり、誰もが自由に仕事を選べる権利があります。
転職先が同業他社でも、前に勤めていた会社が就職を辞めさせることはできませんから、憲法に基づいて希望する仕事に就くことができるでしょう。
─働くママの声への回答─
誓約書に法的な効力はあるものの、不当な内容や合理性を欠くものは無効。
日本国憲法の「職業選択の自由」が重んじられるので、サインをしても転職できる。
【転職後の注意】転職先で注意すべき「情報漏洩」と「モラル」
転職に関しては、転職先の企業がどんな会社で、どんな業種なのかということよりも、もっと重要視すべきことがあります。
それは、前に所属していた会社の顧客名簿やデータ、開発技術、営業情報などを転職先で利用したり、漏洩したりして、前の会社に不利益を与えることです。
たとえば、ある食品メーカーから同業他社に転職した場合で考えると、次に発売される味や、研究開発中の素材などは注意が必要な情報です。
情報流出の問題は、社会的ペナルティを受ける可能性があります。どんな転職先でも、社会人としてモラルある言動を心がけましょう。
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小西 道代
社会保険労務士法人トップアンドコア代表。行政書士法人グローアップ代表。All About労務管理ガイド。大学卒業後に日本マクドナルドに入社。多数の店舗運営を行い、幅広い年齢層の人々と一緒に働くことで労務管理・組織運営に興味を持つ。その後、法律事務所や社会保険労務士事務所に勤務。カフェ経営も経験し、労働者と経営者の両視点を養い、働く場には風通しのよい労働環境や組織づくり、ルールが重要だと痛感する。現在は正社員から派遣社員、アルバイト、経営者の広い視点を活かした労務相談を行っており、事案のアドバイスだけでなく解決へも導いている。 著書に『正社員で働く人のための労務問題のトリセツ』(つちや書店)がある。
社会保険労務士法人トップアンドコア代表。行政書士法人グローアップ代表。All About労務管理ガイド。大学卒業後に日本マクドナルドに入社。多数の店舗運営を行い、幅広い年齢層の人々と一緒に働くことで労務管理・組織運営に興味を持つ。その後、法律事務所や社会保険労務士事務所に勤務。カフェ経営も経験し、労働者と経営者の両視点を養い、働く場には風通しのよい労働環境や組織づくり、ルールが重要だと痛感する。現在は正社員から派遣社員、アルバイト、経営者の広い視点を活かした労務相談を行っており、事案のアドバイスだけでなく解決へも導いている。 著書に『正社員で働く人のための労務問題のトリセツ』(つちや書店)がある。