「山の日」の由来・意味 どうして8月11日なの? 親子で楽しむ過ごし方と子どもへの伝え方

【8月の行事】親子で話したい行事 ~山の日~ (2/2) 1ページ目に戻る

和文化研究家:三浦 康子

「山の日」はいつできたの?

「山の日」は8月11日。「8月に祝日がなかったこと」や「お盆休みの時期と繫げてレジャーを楽しんでもらいやすいこと」などを理由に選ばれました。また、「八」の字が山の形に見えることや、「11」は木が立ち並ぶ様子を連想させることも由来とされています。

施行されたのは2016年で、一番新しい国民の祝日です。では、どうしてこの日が「山の日」になったのでしょう? なんだかいつの間にかできた祝日という印象がある「山の日」ですが、どのような意味のある祝日なのでしょうか。

子どもたちに伝えたい意味

写真:yaspic/イメージマート
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「山の日」が決定されるまでには、さまざまな経緯がありました。他の祝日と比べるとちょっと異色な祝日と言えるかもしれません。

1995年に「海の日」が国民の祝日に制定されると(施行は1996年)、山梨県をはじめ複数の府県で「山の日」ができました。

その後、日本山岳協会などが「山の日」制定協議会を設立し、2013年に超党派の「山の日」制定議員連盟が発足。「山の日」を国民の祝日にする運動が全国に広がりました。

こうした流れを経て、ついに「山の日」が誕生したというわけです。

「山の日」の由来は?

写真:アフロ

国土の約6~7割が山に囲まれている日本。日本人は、古くから山の恵みをたくさん受け、自然とともに暮らしてきました。この日の趣旨は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」こと。「山の日」は自然へのありがとう、を思い起こす日でもあるのです。

また、日本人にとって山は、昔から信仰の対象でもありました。山は神聖な場所とされ、昔は僧侶や修行者のみが入山できたのです。一般の人々が入山できるようになったのは、江戸時代中期以降です。

今でも毎年「山開き」が行われ、登山者の安全を祈願する行事として受け継がれています。子どもたちにも、山を大切にしてきた日本人の心を伝えていけたらいいですね。

「やまびこ」に挑戦してみよう

写真:west/イメージマート

子どもたちとハイキングに出かけたら、「ヤッホー!」と大きな声を出してみてください。「やまびこ」が返ってくるかどうかは地形や天候などの条件によりますが、山を楽しむひとつの体験になります。

「やまびこ」は「山彦」と書き、「彦」とは男の神さまを意味します。戻ってくる声は、山の神さまの返事だと昔の人は考えたんですね。また、山の妖怪の声なんていう伝説も。

子どもたちが山に興味を持つきっかけとして、ぜひ親子で話してみてください。

また「山の日」に、わざわざ山に行かずとも、図書館で山に関する本を探したり、山の食材をスーパーで探してみるのも楽しいですよ。きのこや山菜は手軽に買える食材。山の幸をたくさん使った料理をいただいて、山の恵みに感謝するのも素敵な過ごし方です。

「山の日」を子どもに聞かれたらどう答える?

Q.「山の日」ってなあに?

A.日本はたくさんの山に囲まれた国なんだよ。山があるから、きれいな水が川に流れるし、きのこやお魚もとれるよ。だから、昔から日本人は山をとても大切にしていたんだ。山にありがとう、と感謝しよう。

Q.「山の日」って何をするの?

A.山にハイキングに行ったり、山で採れた食べ物をスーパーで探すのも楽しいよ。山で採れるきのこはいろんな種類があるから、図鑑で調べてみよう!

───◆────◆───


皆さんのおうちの窓から山は見えますか? その山の名前を答えてみたり、地図を開いて日本にある山の名前を読み上げてみたりしましょう。

「山の日」を通して、親子で山に親しむ、良いチャンスを作ってみてくださいね。

取材・文/尾関久美子

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三浦 康子
みうら やすこ

三浦 康子

Yasuko Miura
和文化研究家、ライフコーディネーター

古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などでレクチャーしており、行事を子育てに活かす「行事育」提唱者としても注目されている。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭をとるなど活動は多岐にわたる。 著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、『かしこい子に育つ季節の遊び 楽しい体験が心を豊かにする12か月の行事育』(青春出版社)、監修書『おせち』(福音館書店)、『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)ほか多数。 HP https://wa-bunka.com/

古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などでレクチャーしており、行事を子育てに活かす「行事育」提唱者としても注目されている。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭をとるなど活動は多岐にわたる。 著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、『かしこい子に育つ季節の遊び 楽しい体験が心を豊かにする12か月の行事育』(青春出版社)、監修書『おせち』(福音館書店)、『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)ほか多数。 HP https://wa-bunka.com/