
【小1からの読書感想文】子どもの「書く力」がアップ! 書きたいことがあふれ出る「言語化力」の育て方[文章の専門家監修]
─特集─ 作文が苦手な子どもが変わる! 「言葉の引き出し方」 (2/2) 1ページ目に戻る
2026.07.28
【何も書けない対策】良いも悪いも全部「ヤバイ」で表現するのはやっぱり「ヤバイ」!
本を読んでも「何も思いつかない! 書けない!」とフリーズしてしまう子なら、まずは子どもの普段の表現方法を思い返してみましょう。
「ヤバイ」という言葉で、物事を言い表していないでしょうか。
「ヤバイ」には2つの意味がある
1 危険だ、まずい、格好悪い→ 否定的な意味
2 楽しい、おいしい、格好いい→ 肯定的な意味
「ヤバイ」は、否定と肯定の両方の意味で使われる便利な言葉です。しかし、どちらとも取れるあいまいな表現ばかりを使っていると、自分の気持ちや考えを整理し、具体的に伝えるスキルが下がってしまいます。
あいまいな言葉を使う習慣が、本を読んでも「何も思いつかない! 書けない!=読書感想文が苦手」にも直結しているのです。
読書感想文を書く力にもつながっている「言語化力」は、親子のコミュニケーションで簡単に、かつ楽しく育むことができます。まずは、我が子が自分の気持ちや考えを、いろいろな言葉を使って表現できる環境作りから始めてみましょう。
▶【小1からの読書感想文】「ヤバイ」を放置するとどうなる…?
【感想が「おもしろかった」だけ…語彙力が乏しい子への対策】子どもの表現力は「ことば遊びゲーム」で高める!
「楽しい」「すごい」「おもしろかった」……。子どもの読書感想文を読むと、同じ言葉のオンパレードということがあります。
「もう少し豊かな表現をしてほしい」と悩んだ親御さんにおすすめなのが、「ことば遊びゲーム」です。読書感想文に取り組む前に、まずは遊びを通して子どもの表現力を引き出しましょう。
リズムで山手線ゲームのやり方
「パンパン」という手拍子のリズムのあとに、お題に沿った言葉を参加者が順番に発表していくゲームです。前の人と同じ言葉をいったり、15秒以内に答えられなかったりしたらアウト!
ゲームは小学校1年生から、2人以上であればいつでもどこでも楽しめます。
お題は動物や食べ物をはじめ、都道府県、アニメキャラ、学校にあるものや『パ』で始まる言葉など、子どもが興味を持つものなら、なんでもOK。誰かがアウトになったら、別の人が新しいお題を設定して、何度でもゲームを再スタートできます。
また、手拍子の「パンパン」のスピードを上げれば、さらに難易度がアップ。大人も子どもも、ドキドキ・ワクワクしながらゲームを楽しめること間違いありません。
手拍子に合わせていろいろな言葉が飛び出すので、遊びながら語彙力を高めることができます。言葉が身につくと、言い換え表現のバリエーションが増えるので、読書感想文の表現も豊かになるでしょう。
▶【小1からの読書感想文】小学生の「伝える力」を伸ばすには?
【読書感想文「伝えたい気持ち」をさらに高める対策】「減点でなく加点方式」で自分の気持ちを素直に外に出せる子どもに!
「言語化力」を高める最大のコツは、子どもの思いを、子どものタイミングで言葉化するチャンスを逃さないことです。
そのため、子どもが何かを伝えたいと思って親御さんに話しかけたときは、「忙しいからあとでね」と会話をあと回しにしないようにしましょう。アウトプットのタイミングを逃し続けた子は、次第に自分を出すことを躊躇するようになっていきます。
言語化力の高い子どもの親がやっていること
子どもが何かを伝えたいと思ったときに、話に耳を傾ける。
親がいつでも自分の話を聞いてくれるという安心感があると、子どもは自分の気持ちを恐れずに外に出せるようになります。
言語化力は、成長すると自然に伸びていくものではありません。学校で国語を勉強しているから大丈夫と思っている親御さんがいますが、国語の授業は主にインプットの作業。言語化力を高めるには、アウトプットの積み重ねも重要です。
親子間の会話でアウトプットを積極的にして、言語化力を高めれば、読書感想文に向かったときも素直に自分の言葉が出てくるはずです。
小学生という早い段階から言語化力がつくことは、将来に向けても大きなアドバンテージになります。親子の会話で「伝える楽しさ」を磨いていきましょう。
▶【小1からの読書感想文】「あとでね」は子どもの言語化力アップを妨げる!?
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読書感想文が苦手な場合は、原稿用紙に向かう前に、まずは親子のコミュニケーションを見直してみてください。
子ども自身の気持ちや考えを表現する「言語化力」が高まれば、本を読んでも「何も思い浮かばない」事態は減っていきます。
書きたいことがあふれ出て、意欲的に読書感想文に取り組めるよう、毎日の会話から言葉の引き出しを増やしてあげましょう。
◆山口 拓朗(やまぐち たくろう)
伝える力【話す・書く】研究所所長。山口拓朗ライティングサロン主宰。出版社で編集者・記者を経て独立。29年間で3800件以上の取材・執筆歴がある。現在は文章の書き方や伝え方など言語化やアウトプットの分野で、実践的なノウハウをセミナーやメディアを通して提供。NHK「あさイチ」ほかメディア出演多数。著書は『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』(ダイヤモンド社)など、国内外で60冊以上がある。
▼小学生の読書感想文におすすめの本▼





































