子どもの【読書感想文嫌い】3つの原因を大解剖! 「親子インタビュー式読書感想文」で対処する7つのステップ〔文章力養成講座の専門家が解説〕

「親子インタビュー式読書感想文」松嶋有香さんが解説③ 教材:課題図書『ぼくの色、見つけた!』

中村 美奈子

答えは以下の通りです。

難易度(高)③この宿題にどのくらい時間がかかるのかがわからないので、計画を立てられない=読書習慣や環境の問題
難易度(中)①そもそも本を読まないから、どんな本を選んだらよいかわからない=子どもの好みを大人がわかっていない問題
難易度(低)②読書感想文の書き方がわからない=文章作成テクニックの問題

実は、ゆか先生の講座を受けた親子の多くが、「そもそも本を読まない」「どんな本を選んだらよいかわからない」ことで悩んでいるそうです。これは、「書き方」よりもっと前の段階の問題ですが、実はとても重要な問題なのです。

この3つの問題をまとめてクリアし、「会話を通じた親子のコミュニケーションの再構築」と「言語化能力のアップ」という追加効果を得るため、難易度の高い悩みから解決していきましょう!

文章力養成講座「カキマクル」のゆか先生 撮影:講談社写真映像部
文章力養成講座「カキマクル」の松嶋有香ことゆか先生 撮影:講談社写真映像部

7ステップで完成する「親子インタビュー式読書感想文の書き方」

「親子インタビュー式読書感想文の書き方」は、内容ごとに7ステップあります。

準備:計画を立てる
ステップ1:本を選ぶ
ステップ2:心が動いた文やシーンがあるページに、心が動いた理由などをメモした付箋をはる
ステップ3:メモをした付箋を元に質問シートを作って、大人が子どもにインタビューをする
ステップ4:インタビューの答えを読んで、近い内容をまとめて文にする
ステップ5:まとめた文を組み立てる
ステップ6:原稿用紙に書く
ステップ7:時間を置いて見直して、書き直す

──ステップ3とステップ4は少し独特ですが、それ以外は、なんとなくできそうな気がします。それではゆか先生、各ステップの説明とアドバイスをお願いします。

ゆか先生:「具体的な説明に入る前に、「親子インタビュー式読書感想文の書き方」の取り組みで絶対に子どもにしてはいけない、親のNG行動について説明しますね。

親が絶対にやってはいけないNG行動とは?
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